「ガタンゴトン」という音、山桜や雪解け水のきらめきといった自然描写が、主人公の疲弊した内面と対照的で、読む側をゆっくり物語世界に引き込みます。急がず、呼吸を整えるようなリズムが、立ち止まること休むこととよく噛み合っています。癒しと再生、そして現実逃避ではなく現実回復としてのファンタジーが丁寧に描かれていて、続きを自然に読みたくなる導入。この先、冒険者ギルドがどのように主人公の心と現実を変えていくのか、とても楽しみになる作品でした。