World of Ruin 〜閉鎖世界戦記〜
鷹木三郎
【目を覚ましたら】
第1話 『刺激的な日常』
どうしてだ.....どうしてこうなった!
「はぁ...!はぁ....!」
赤黒い結晶に覆われた暗い森の中....ある一人の男が何かから息を切らしながら逃げて木の陰に隠れる
こうなったのも俺が刺激的な日常を求めたからか?
男は心の中でそう思い、こうなった理由を思い返し始める・・・
時は遡り、男が狼から逃げていた暗い森の中ではなく何の特徴もない学校の教室に変わる
「なぁ、『
なんか凄いこととか起きるといいのにな....例えば学校にテロリストが入ってくるとかさ
お前はどんな事がいいんだ?」
「.....平穏で何の変哲もない日常が一番だろ
でも、確かに暇すぎるのも嫌だよな」
教室の隅の机で腕を枕代わりにしてうつ伏せになっているのは先程森の中で逃げていた男.....蒼聖だ
「うーん....じゃあ刺激的で命が掛かった日常とかはどうだ?」
「おお!それで良いな!
ほら、物語で最強の力を手に入れて怪物達を倒すみたいな日常とか良いよな!憧れるよな!」
すると蒼聖と話していた一人を手招きする他の人達、そこで話してた一人と手招きをした人達が小声で話し出す
「あいつの親がどんな奴か分かって近づいてるのか?」
「.....分かってる、分かってるけど...それであいつを孤立させるのは良くないと思うし、絶対に両親と同じ行動を取るわけじゃないだろ?」
「お前なぁ....人殺しの子供ならあいつも同じだろ」
周囲の人達の中で一人がそんな事を言いだした途端、教室全体を包むように眩しい光が発せられた
「....ん、こ...こは」
俺は周りを見渡して教室に居た奴等を探す.....なんだ、ここは
何処を見渡しても赤黒い変な結晶に覆われた木
「取り敢えず、こんな不気味な所から抜け出すか....?」
不気味な暗い森の中で俺だけと考えるとヤバいな、それよりあの光は何だったんだ?
すると暗い方から赤い二つの光と何かが詰まった唸り声が聞こえてくる.....俺はその唸り声を聞いてすぐに逃げ出す
やばい、あの視線....絶対にヤバい!!
逃げ出した俺を追いかけるようにあの唸り声を出していた奴が吠えながら迫ってくる
どうしてだ....どうしてこうなった!!
すると木の陰に隠れていた俺を見つけ出したのは結晶に全身を蝕まれるように覆われた四足歩行の悍ましい化け物だ
そいつは俺を見つけた途端、前脚に生えてる鋭い爪を使い俺の腹部を切り裂いてくる
今の攻撃で俺は体を切り裂かれて吹き飛ばされる.....あ、死ぬ
腹部の方を見てみると赤く長細いものが飛び出て血が流れ出ている、左腕も肘から先は感覚がない
「グ、がぁ....ってぇ...こんな所でお前に食われ死ぬのか.....?」
『グ..ギュル...ギィ...!」
そいつは腹部から臓物が出ている俺にゆっくりと近づいてくる....死ぬのか
『グ...ガァァ!!』
化け物は貪るように腹部から出た臓物に食らいついてくる
.....俺は痛みで意識を失う、痛みを感じずに死ねると考えると...良い...かも..な
「はっ!!」
俺はまた目を覚ました
.....そこは先程、俺を食い殺した化け物に襲われる前の開けた場所だった
「戻って...るのか?」
俺は貪り食われていた腹部の方を見てみると怪我が何一つもない状態だ
....もしかして死んで戻ったのか?
そしてさっきと同じように俺を見つめる赤い光となにかが詰まった唸り声が聞こえてくる、過去に戻った所で襲われる結末は変わらねぇのかよ!!
またもや俺はそいつから逃げるよう走り出すが.....すぐに追いつかれて首を食いちぎられた
「まただ....また、ここからか」
そこからは死んでまた同じ場所から目覚めるの繰り返しを何回もして
「......こうなったらあいつをぶち殺すしか無いな」
俺は何度も殺された結果、逃げるのではなくあいつをぶち殺す方針に変え周囲に有った結晶で覆われてる木の枝を手に取り襲われる前に木に登って息を潜める
するとさっきまで散々俺を殺した憎いあいつが俺の匂いに釣られて出てくる、そいつ目掛けて木の枝を逆手に持って全身の体重を掛けて上から落ちるように突き刺す
「ちぃ!硬てぇな!!」
『ギュル..グァ!!』
突き刺した結晶の枝は深くまで刺さらなかったが念の為にもう一本取っておいて正解だった、そうして俺はもう一本の結晶の枝をやつの目らしき場所に突き刺す
だが感触はある!このまま奥までねじ込んでぶち殺してやる!!
『ギュギャアァァ!!!』
跨るようにして突き刺していた俺を振り落とそうと激しき動き木の幹に衝突する、その衝撃で俺は転げ落ちてしまい、その隙を狙われて前脚の爪に貫かれて死んだ
「チッ.....だが、殺す方針のほうが案外生き残れそうだな」
俺は先程と同じように木の枝を何本か拾い集めて木の上から奇襲を2回繰り返した所でやっとあいつの息の根を止めれた、おかげで全身は赤紫色の血で染まっている
.......この血の匂いで他の奴等を誘き寄せないよな?
「取り敢えず、この森から抜け出して他の連中を探すか」
こうして始まった俺の刺激的で命が掛かった日常が始まった
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