悠久の果てに

レイ・クローナ

第1話プロローグ

その日は雨が降っていた

戦場は混沌としていた

魔物と人間が殺し合う

そんな混沌と化していた戦場に1つの白き光が奔るその光は魔物の軍勢を一瞬で切り裂いた

「なっ!我が魔物の軍勢を一瞬で全滅させただと!?」

その軍を率いていた総大将…魔王はその光景を目にし驚愕する

「…ねぇ…あなたが…この世界の魔王?」

その少女は突然現れた

少女は可憐で美しかった

腰まである穢れを一切知らぬ純白の髪

そして美しい金色の瞳

年で言うなら15か16くらいだろうか…幼さを残した容姿

とても魔物の軍勢を屠れる程の実力者には見えない

しかし我は確かに見た

この少女が我が軍勢を一瞬で殲滅したことを

「…いかにも…我が魔王である…おい小娘…貴様いったい何者だ!」

魔王は目の前に立つ少女にそう問う

「…私はコトハ…ただのコトハだよ…」

少女がそう答えた瞬間…すでに少女の剣は魔王の首を切り落としていた

雨が降っていた戦場はいつの間にか晴れ渡っていた

それはまるで戦いの終わりを示しているようにも見えた

「…えっと…これで終わり…かな…?」

少女…コトハは剣を収める

次の瞬間…コトハの近くに光が奔り

「お疲れ様です…コトハ様」

銀髪の女性が現れる

「アスレア…これでこの世界は救世できたの?」

「はい…あの魔王はこの世界の人の身ではどうしようもない程に強くなっていました…それを討伐した今…この世界の救世は完了でしょう」

銀髪の女性…アスレアはそう言う

「…そっか」

「この世界を管理する神は直に決まるでしょう…管理する神が決まればこの世界も安定する筈です」

「ならよかった…それじゃ次の世界へ」

「いえ…コトハ様にはしばらく休暇を取っていただきます」

「え?」

アスレアの言葉に…私は一瞬理解が遅れた

「きゅーか?」

「はい…休暇です…端的に申しましょう

コトハ様…貴女様は働き過ぎです…もっとご自愛ください」

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