第13話

天変地異


父上達がガラナ村に魔物討伐に行って1時間ほど過ぎた時だった。


儂と兄姉達は屋敷の3階の窓からその様子を見ていた。


「ガラナ村の森の方!火だ!」

ロイド兄上が森を指指す。


ガラナ村の森から火柱が上がった。

火か?魔法を使って戦っておるのか?


「きゃあ!すごい音!」

ベルベット姉上が耳を塞ぐ


爆音が響いた、衝撃で窓が振動する。

大量の木が木の葉の様に舞った。


遠く過ぎて何が起こってるのかわからんのぅ


「何だあの黒いデカい奴…」

ロイド兄上が指を指す。


もう一度爆音が響き渡る


「何だあれ…馬頭が飛んだ!」

ロイド兄上が眼を見開く。


黒い豚人間か?馬頭より倍位デカいぞ!?


馬頭の爆音の後少しして

巨大な白い9本の尻尾を持つ大狐が森に現れる。


「な…」

な…何なんじゃあれは!あれが魔物の正体か!?


「あれは見た事は無いけど母上から聞いた

母上の式神の九尾様だと思う。」

シーザー兄上は聞いた事があるらしい。

あんな巨大な式神もおるのか…


さらに空が真っ暗になり辺りを黒雲が覆い雷が鳴る。

「空が急に黒くなった!」

「きゃあ!雷!」

ロイド兄上が空を見回す。

ベルベット姉上は耳を塞ぐ。


森から黒い巨大な門のような物が出て来たぞ!?

さらに門からデカい人の手が出て来たぞい!?

「シーザー兄上!あれも母上の式神ですか!?」


「し、知らない…あんな大きな門も手も聞いた事ないよ…」

シーザー兄上も首を横に振り唖然としている。


「あれは牛頭と馬頭?え…門の中に放り込まれた!?

黒い豚人間も巨大な手に掴まれて一緒に門の中に…」

牛頭と馬頭は3mはある巨躯だ、さらにその黒い豚人間は5mはあるぞい…

それを軽々持ち上げるあの巨大な手…儂は夢を見とるのか?


直ぐに大門は消えた、そして黒雲も消え空は晴れて行く。


「「「「………。」」」」

儂も兄姉も何も言葉が出て来なかった。

森にいる白い大狐を只々見つめていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る