第10話
sideデューク&イナリ
西側から森を駆け抜けていたデュークは森の中央に来た
そこに設置されていた退魔の結界石が砕かれていた。
「この濃い瘴気…オウカ様から頂いた退魔の結界石が破壊されている…
イナリどうだ?魔物は見つかりそうか?」
イナリは顔を顰めた。
『う〜ん…瘴気が濃過ぎて気配が辿れない…
でもこっちから多くの嫌な感じがする、これ魔族じゃない?』
「そうか…嫌な予感がしてきた。
最悪の場合お前の母上に来てもらうしか無いな。」
『母上はイヤだ!こんな状況で呼んだらわっちが折檻される!』
イナリは転がり回った。
デュークは転がり回わるイナリを見て呆れた。
「ならば俺達でさっさと終わらせねばな。」
『そうね!』
イナリはムクっと起き上がって気合いを入れた。
暫く歩くと森の奥で蠢くものがいた
羊頭に黒いローブを着た6匹の異形の者達
それに巨大なキマイラが1匹
何かの儀式をしている様だった。
「神剣スルト!神剣シヴァ!召喚!」
デュークは左手に獄炎を纏う剣、右手に絶対零度の冷気を纏う剣を召喚し
木々を切り裂き駆け抜けた。
「ギギッ!?人間!?また返り討ちにしてくれる!」
「切り裂く!!」
獄炎の残像と絶対零度の冷気の残像と共に神速の斬撃が6匹の悪魔の首を断つ
「アピェッ…!?」
魔法を唱える間もなく6匹の悪魔は何が起こったか解らぬまま
半分は火柱が上がり灰燼に帰する、もう半分は凍って粉々に砕け散った。
「グルァァァァ!」
流れるような動きでキマイラも獅子の首と山羊の首を断たれ
灰燼に帰する、真っ二つになった胴体も蛇の尻尾も凍って粉々に砕け散った。
火の神剣スルトから出た人型の炎のが喋り出す。
『デューク…久しぶりに呼んだと思ったら魔族かよ!汚ねぇな!』
『最悪!私の美しい刀身が瘴気で穢れたわ!』
氷の神剣シヴァから出る人型の冷気も同じく不満を漏らす。
「スルト、シヴァすまないな相手の力量がわからなかった
故に全力で殲滅した。」
『私の刀身をルーンシルクで美しく磨き上げなさいよね!』
シヴァの冷気が強く舞う。
『じゃあ俺は獄炎石100個な!』
スルトの炎が笑う。
「あぁ、わかった。
屋敷に帰ったらお前達の要求を叶える。」
『わっちの出番は!?』
イナリが戦闘に参加する前に全て終わってしまった。
その時東の方から爆音が響いた。
『馬頭の爆鎚の音!?』
イナリが東を見る。
さらに爆音が響き渡る。
「イヤな予感しかしないッ…!」
デューク達は東に駆け抜けた。
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