漆黒のレクイエム ~片翼の悪夢とともに~

彗星

第1話 13日の金曜日と憂鬱

第1話 13日の金曜日と憂鬱

今日は2025年6月13日、金曜日である。

そして、その日はとある人物の誕生日であった。

サガナ「おはよう…そして誕生日おめでとう…シカリウス…」

シカリウス「ありがとう…母さん、それと…もしかして

今日から”あの学園”?」

サガナ「ええ…そうよ…貴方もあの学園をきっと気に入るわ…」

シカリウス「あの学園なら…拷問しても怒られないといいな…」

今日はテネブラールム家の長男

シカリウス・テネブラールムの誕生日である。彼は今日から新たに学園に通うことになった。彼は17歳で転校してくるので本来なら2年生に入ることになるはずだが、彼がこれから通う学園とは世界でたった一つだけの魔法を教え高め合う学園”カエレスティス・アンゲルス学園”は魔法を唯一教えられる学園であり、彼が以前通っていた学校は普通の学校なので魔法を一から教えるためどんな年齢で転校してきても必ず1年生から入ることが決められているのだ。

そして彼はまず学校に入るための試験を受けなくてはならない。

そして今日がちょうどその日である。彼がなぜこの学校に行くことになったか、それは彼は前の学校でとある日の授業中にいじめっ子に殴りかかられた時その拳を拳で相殺し腹に重い一撃を叩き込んだ後、絞め技で失神させ校舎の3階の窓から突き落とし全身複雑骨折させたことがありそのせいでそのいじめっ子の親に訴えかけられたので親をお得意の暗殺技術で暗殺しその後、怪しまれないように転校することとなったのだ。

テネブラールム家の家族構成は父のテンペスタース、母のサガナ、シカリウスの弟インフェリクス、そして長男のシカリウスの4人家族となっている。父と母は暗殺者で息子たちはその暗殺者の仕事を跡継ぎしようと考えている。

テンペスタース「シカリウス…誕生日おめでとう…これが今年の誕生日プレゼントだ…学園でもこれを使って楽しく過ごしなさい…」すると大きな箱を持ってきた。それを開けてみると…

シカリウス「父さん、ありがとう最高のプレゼントだね!」中身は大量の爆弾、煙幕、暗殺用の武器等など普通の人にとっては奇妙なプレゼントだがシカリウスにしてみれば最高の誕生日プレゼントであった。

インフェリクス「兄ちゃん…誕生日おめでとう…!僕からはこれを…」

そういうと弟のインフェリクスは斧を渡してくれた。

シカリウス「ありがとう、使いやすそうな斧だな!」

サガナ「さぁ…皆、朝食が出来たわよ。」すると母のサガナがキッチンから朝ごはんを運んできた。朝ごはんはいつにもまして豪華だった。

ちょうど牛1頭分の牛肉に大量の健康的な野菜、そして彼らの家の近くの海からよく取れるサメの肉が出てきた。彼の家は父がとある暗殺任務の途中で砂漠地帯から石油を掘り当て石油王として名高いからだ。そして彼の父と母は今までの暗殺で痕跡を一ミリも残しておらず世間的に見れば変わった感覚をもつ石油王という扱いでありなにも怪しまれていないので周りから見ればただの石油王の父をもつ裕福な家庭それだけの

印象だった。

1時間後────

シカリウス「それじゃあ…行ってきます。」

サガナ「行ってらっしゃい…私のかわいい不幸な漆黒…」

ドアを開けた時、玄関前に大量のカラスが降り立った。

彼らは代々テネブラールムに忠誠を誓った「アラエ・ニグラエ」と呼ばれるカラスの種族である。彼らはテネブラールム家に200年以上使え

そして一度も裏切りを起こさず全ての任務を遂行させてきた。人間の言葉を喋れはしないが理解しており、ジェスチャーや鳴き声で気持ちや言いたいことを示してきた。

サガナ「さぁ…貴方が選びなさい…シカリウス…どのカラスにするのか…代々テネブラールム家は、あの学園に入学する前にカラスを選ぶのよ…そのカラスは一生を捧げると誓いそして常に貴方の命令を聞いてくれる…さぁ…直感に頼りなさい…それが貴方の最悪であり最高よ…」

シカリウス「そうだな…」彼は目をつぶったそして、

シカリウス「お前だ…」適当な方向に指した指の先には、他のカラスより明らかに暗く深い黒色の翼に赤いメッシュが何本か入ったカラスだった。

サガナ「さぁ…名前を…」

シカリウス「ロンド…今日からお前はロンドだ…そして俺に一生を尽くしてくれ…」他のカラスが一斉に飛びたった彼を、ロンドを囲むようにそして空に向かって鳴き声を上げる。

「カアァァーーーッ!!」

その雄叫びは旅立つ仲間への祝福と幸福を願う美しいカラスたちの音色だった。

シカリウス「それじゃあ…行こうか…」そういうとロンドを肩に乗せ歩き出した。彼らの家は海岸沿いにある豪邸で、その海岸を歩いているといずれ学園に続く橋へと到達するため、迷うこともなく学園に続く橋についた。霧がかった不気味な町並みだったが彼にとっては凄くいい空気であった。

そして橋を渡ろうと橋に足を踏み入れた途端、看守が瞬間移動して現れてきた。

看守「貴様、何者だ?この学園になんのようだ?」

シカリウス「シカリウス・テネブラールム…これから学園の試験を受けに行く者だ。」暗く睨むような目線で静かに看守に言った。

看守「そうでしたか…学園の受験生でしたか、無礼を働いてしまいました…では、学園へ向かいましょうか…」すると看守に案内され橋の上にあった謎の個室に二人は入った。

看守「では…学園の合格、応援しております…ぜひ受かって学園で魔法を高め合いましょう…」そう看守が言った時シカリウスは瞬間移動した。橋を一気にすっ飛ばし学園の門の前に着いた。

シカリウス「こんな仕組みがあるとは…死体処理に使えそうだな…」

そういい門を開けた。その先には巨大な校舎をバックに運動場があった。そこに大量の生徒が集合していた。

そしてその生徒たちの前に先生が立っていた。そしてその先生がシカリウスの方に向かってきた。

リーブラ「貴方が最後よ…他の受験生は間にあっているのにねェ…

そしてその顔…テネブラールム家の人間ね…?私はあの家が嫌いなの…なぜか分かる…?長年学園に努めてきてあの家ほど厄介な家はなかったのよ…まず常識的な感覚がない…!今日貴方は一分遅刻した…

それから───」長々と文句を言われ始めた。リーブラはこの学園の多くの生徒を難癖つけて生徒指導室に連れて行かせたり成績を落としていたのだ。

生徒達「あいつ…終わったなwリーブラに受験日から目をつけられるなんて…とんだ不幸だなww」

リーブラ「とにかく…貴方は不幸だったわね…ちょうどこの代の受験をテネブラールム家を嫌うこの私が!担当するんだからねェ…!」

シカリウス「不幸は大好きなので…ありがとうございます…あ、言い忘れてたんですけど…今の録音してました…受験に私情を挟んじゃうんですね…?」不気味な笑顔で微笑み録音機を見せつけた。

リーブラ「ちょっと!なによそれェ!この私を騙したつもり!?どうせハッタリでしょ?さぁそれを渡しなさい!」

シカリウス「確かにハッタリですね…なんの録音機能もありません…なら渡さなくていいじゃあないですか…普通…学園の受験生に私情を挟み込むようなとんだバカにもこんなもの必要ありませんよね…?」

リーブラ「…!それでも渡しなさい!調べさせなさい…!」そういうとリーブラは火の魔法で攻撃しようとしたがその時、シカリウスの防衛本能が働いた。

「ドンッ!バコォン!ドガガガガァァン!!」

リーブラは腹に一撃、顔面に一発、足全体に数十発を叩き込まれ失神した。そして、

シカリウス「すいません、言い忘れてたんですけど…これ…録音機能付いてないってのは嘘で付いてるんです…それと魔力の緻密な動きまで読み取れるカメラ付きなんです…貴方…受験生に火の魔法を打とうとした狂った女ってことでいいですね?」そういい倒れたリーブラをほって受験生たちが集まっている所に歩み寄った。

受験生達がざわついているとそこにシカリウスが堂々と通り、受験生たちは思わず後退りをしてシカリウスに道を開けた。

シカリウス「校長はいないのか?今すぐあいつを退職させる。」

そういいリーブラを指差す。すると、

ブルース「私が校長…ブルース・ニタニタ…君かな…リーブラを倒したのは…?」

シカリウス「はい…まさに俺がそいつを倒しました。この録音機を見てください…」そういいブルースに録音機を渡し録画も出来るためリーブラが火の魔法で攻撃しようとしたことが校長に知られ、リーブラはその場で退職になった。

ブルース「シカリウス君…合格だ…君の実力、圧倒的だ。ぜひこの学園でその実力を伸ばしてくれ。」

シカリウス「校長、なぜ実力あの雑魚を倒すだけで証明できたんですか?」

ブルース「そうか…君は知らないはずだ、彼女はこの学園の中なら基本魔法の早撃ちが最速でね。でもそれを君は体術だけで瞬殺、魔法を極めたら君は世界の希望になれるんだよ!」

シカリウス「世界の希望なんてごめんです、不幸に残酷に生きていきたいです。」

ブルース「さすがはテネブラールム家だ…すまない…君の癪に障ってしまったかな?」

シカリウス「いえ…大丈夫です。

ただ希望になんてくだらない所詮一瞬だけの流行りなどにはなりたくないだけです。」

ブルース「さすがの毒舌だよ…テネブラールム家は本当に個性が強いものですな…では学園生活を楽しんで…」

そういった途端学園内部に続く扉が開いた。

中には大量の生徒たちがいた。

シカリウスがイケメンなこともあり何人かの女子生徒がよってきて

女子たち「君がシカリウス君?リーブラを倒したんだってね!サイン頂戴!」

シカリウス「あいにくペンを持ってないんだ。だから貴方達の血で書くことになるがいいかな?」そういいすぐに早歩きで1年の寮に向かった。

女子たち「あぁ…」

1年寮と書かれた部屋がすぐに見つかった。そして中には空席の部屋が大量にあり一学年分あった。そして一人一つの部屋があるようだ。

とりあえず適当に、一番眺めが良い所を選んだ。

シカリウス「これが俺がこれから過ごす場所か…誰も死なない最高の一年にならないことを祈りたいな…さて他の生徒が受験を終えるまであと1時間ほどか…昼寝でもしておくか…」シカリウスは自分の部屋で寝始めたのだった。



Name──シカリウス・テネブラールム

Age──17

Ability──『オペラ座の怪人』…???

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