第十話

麗し高山寺、または麗し高山。それは古くからこの町に伝わる高山寺で童話絵本にもなった。明治?時代までは双子を生け贄として育て、八歳になると双子の一人から左目、もう一人から右目を奪う。それを麗し高山寺の双子の神様たち、○神と△神に捧げる。目を奪われた双子は、気に入られたら、神様の番になり、死ぬまで神様の世話をする。この儀式は古い恐ろしい契約だそうだ。しかし、これを間違っていると声が上がり麗し高山寺に行くのも捧げるのも禁じられた。

僕と惇は、遊び半分で麗し高山に行った。僕が行きたかったから惇が付いてきただけだ。僕が行きたいなんて口にしたから、惇は死んだ。そして僕は片目になった。本当は僕に惇を守るチャンスはあった。神様たちが怒りに任せて僕に雷や炎、鋭い石や刃物を放った。その時、惇は僕を優しく引っ張り、代わりに死んだ。そして、僕は左目を失った。あの時、僕が動かなかったら。惇を押し退けていたら僕が神様の番じゃないのは番になるには双子が同時に儀式をやらないといけないから。別に気に入られた訳ではないけど、きっと僕たちを苦しめるために特別な儀式をさせて永遠の番にしてただろう。意味のない過去の振り返りをしていると、高山寺に付いた。

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