第2話 仲良し3人組+1

僕ら3人は、いつの間にか仲良くなって、気づけば幼い頃からずっと一緒にいた。


陽葵はその名前の通り、太陽のように明るく、いつだって前向きに僕と栞を引っ張ってくれる。

僕は昔から、彼女のその太陽みたいな笑顔が大好きだった。


時折、友達の健斗がひょいと顔を出して四人になることもあるけれど、僕たちはいつだって陽葵を中心にした親友のような関係だ。この三人だけの空気感こそが、僕たちの日常の真ん中にあった。


父さんから「今日は少し遅くなる。陽葵ちゃんによろしくな」という、なんの変哲もないメールが届いた。


うちの父さんは、僕のことより陽葵のことを気に入ってるんじゃないかって思うことがよくある。

「実の息子の夕飯のことくらい、たまには心配しろよ」

スマホの画面を眺めながら、僕はそんなふうに独り言をつぶやいて笑った。


校門で待っていた健斗が、「おせーぞ!」と笑いながら手を振ってきた。


「悪い悪い。今日は健斗のおごりか? 高いアイスでもいい?」


 僕が冗談めかして言うと、陽葵も「やった! じゃあ私も!」と元気よく手を挙げる。


「ハーゲンダッツのクッキーアンドバニラで!」


「陽葵、少しは遠慮したら?」


栞が呆れたように言ったけれど、すぐに僕と健斗を見つめてクスクスと笑った。


「……じゃあ、私は抹茶味にしようかしら」


「俺も抹茶がいいけど、おごりなら健斗が選んでいいぞ。ハーゲンダッツの中でな!」


僕がそう言うと、健斗は「おい、俺の財布が死ぬだろ!」と悲鳴を上げる。


そんな賑やかなやり取りをしながら、僕たちは連れ立ってコンビニへと向かった。

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