おばあちゃんは超能力者!?
あざみ忍
第1話 天気のおばあちゃん
これは今から20数年前、つまり私が小学生の頃のお話。運動嫌いの私にとって、運動会やマラソン大会はそれはもう地獄のようなイベント。できることなら参加を遠慮したかったほど。それらのイベントがあるたびに体調不良になれと願いましたが、残念ながら丈夫な子供として育ってしまったため、風邪一つ引けず。そんな私に残された手段、それこそがおばあちゃんでした。
「ねぇ、おばあちゃん。明日の運動会、中止にできる?」
「私は○○ちゃん(作者の本名)の晴れ舞台、見たいけど。そんなに嫌なの?」
「うん、大嫌い!」
「仕方ないねぇ」
おばあちゃんは溜息ひとつ吐いてから、徐に魔法の呪文を唱えたのです。
「神様、仏様、お天気様。どうか明日、雨を降らしてくださいな」
当時の私は純真無垢な性格だった為、その呪文ひとつで本当に天気を操ることができると思っていました。現におばあちゃんが願った通り、翌日は大雨が降り、見事運動会は中止になったのです。まぁただ実際は日程がズレただけで、結局は開催されたんですけどね(笑) それでもおばあちゃんの“力”は絶大でした。
また別の日のこと。今度は遠足が明日に控えていたのですが、天気予報はあいにくの大雨でした。これはもうおばあちゃんに頼むしかありません。
「おばあちゃん。明日遠足だから、どうしても晴れて欲しいんだけど」
「よしっ! ○○ちゃんが楽しく遠足に行けるよう、おばあちゃん頑張るね」
そう言うと、おばあちゃんはこれまた呪文を唱えます。ホント不思議なもので、次の日は天気予報を覆すほどの、晴天となり、無事私は遠足に行けたのでした。
今振り返ってみても、どんな仕組みで天気を操っていたのか分かりません。天気の子ならぬ天気のおばあちゃん。ちなみに今もご健在。御年97歳。たまに天気予報が大きく外れると、もしかしておばあちゃんが一枚噛んでいるのかな。なんて思ったりもします。
ちなみに作者は今年、結婚式の予定があります。一生に一度のまさしく晴れ舞台。雨で残念な気持ちにはなりたくありません。
「私の結婚式も、晴れにしてもらおうかな~」
おばあちゃんは超能力者!? あざみ忍 @azami_shinobu
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