第5話
「月収50万円を達成するには、『一人でできること』の限界を超える必要があります」
劉さんは、3ヶ月目の初日に言った。
「つまり?」
「『収益の多角化』と『時間の効率化』です」
劉さんは、戦略を説明した。
【収益の多角化】
1. オンライン講座の開設
2. 電子書籍の出版
3. YouTubeチャンネルの開設
4. 有料noteの販売
5. オンラインサロンの運営
「こんなにたくさん…できるんですか?」
「一度に全部やる必要はありません。一つずつ、システム化していきます」
まずオンライン講座から始めることにした。
劉さんの指導のもと、ユウタは「初心者のためのタロット入門講座」を作成した。
【講座内容】
・全10回、各30分の動画
・タロットの基礎から実践まで
・価格:9,800円
Udemyに出品すると、初月で15人が受講した。
収入は約10万円になった。
「すごい…動画って一度作れば、あとは自動的に売れるんですね」
「そうです。これが『システム化』です。あなたが寝ている間も、収入が発生するのです」
次に、電子書籍を作ることにした。
「あなたの体験を書きなさい。『無職から占い師になった3ヶ月の記録』というタイトルで」
ユウタは、自分の経験を赤裸々に書いた。
絶望していた30歳の誕生日。
劉さんとの出会い。
初めての鑑定。
レビューをもらった時の喜び。
夢中になって一晩で書き上げた。
Kindleで出版することにした。
価格は980円。
これが初月で50冊売れた。
「電子書籍は、あなたの信頼性を高めます。『本を出版した占い師』という肩書きは、大きな武器になります」
同時にYouTubeチャンネルも開設した。
『タロットユウタの占いチャンネル』
毎週2本、10分程度の動画を投稿した。
・今週の運勢
・タロットの超基礎講座
・視聴者からの質問に答えるQ&A
顔出しはせず、手元だけを映した。声だけでの出演だ。
「顔出しが怖いなら、しなくていい。声と手元だけでも、十分価値を提供できます」
3ヶ月で登録者数は1000人を突破した。
そして、最も効果的だったのが「オンラインサロン」だった。
「月額3000円で、あなたの知識を共有し、コミュニティを提供しなさい」
【オンラインサロン内容】
・月2回のZoom勉強会
・会員限定の鑑定記事
・会員同士の交流の場
・質問し放題のチャット
初月で30人が入会した。これで月収9万円。
「サロンの強みは『継続課金』です。一度入会してもらえば、毎月収入が入る。これが最も強力で安定的な収益源になります」
瞬く間に5ヶ月間が過ぎ去った。
ユウタは興奮しながら報告した。
「劉さん…今月の月収、52万円になりました!」
【内訳】
・個別鑑定:20万円
・オンライン講座:12万円
・電子書籍:3万円
・YouTube:2万円(アドセンス)
・オンラインサロン:12万円(40人×3000円)
・追加謝礼:3万円
劉さんは深く頷いて、いつものようにコメダブレンドたっぷりサイズを飲み干した。
「素晴らしい! あなたは5ヶ月で、無職から月収50万円の占い師になりました」
ユウタは涙が出そうになった。
「先生のおかげです」
「いいえ、あなた自身の努力の結果です。しかし――」
劉さんは真剣な目で言った。
「これで満足してはいけません。次は月収100万円を目指しましょう」
「100万…!?」
「可能です。しかし───」
「そのためには『ブランド化』が必要になります」
(続く)
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