夢幻の架け橋(The Lumina Passage)

@tsuyotsuyoman

第1話

もう10年が経つであろうか。

摩天楼の光が水面に揺れるこの場所で、僕は別れを切り出した。

「あの光り輝く街のようにお互い成功を目指そう」と。

体の良いセリフであった。

しかし夢を捨て切れなかった君も、

抗ってはみたものの、最後には受け入れてくれた。


僕たちは愛を踏み台にして、互いの未来を目指した。


時が過ぎても変わらぬ風景を見渡しながら、

僕はまたここにいる。

「パパ、あの橋お星さまみたいに光ってる!」

小さな手が触れる。

君とそっくりの丸い瞳が見つめている。

その先には、あの日の夢の続きが鮮やかに広がっていた。

僕は娘の手を握り返しながら、

この幸せな今へと続く光の架け橋を眺めていた。

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