『俺達のグレートなキャンプ226 脳筋マッチョなメイドに(ハードな)奉仕してもらおう』
海山純平
第226話 脳筋マッチョなメイドに(ハードな)奉仕してもらおう
俺達のグレートなキャンプ226 脳筋マッチョなメイドに(ハードな)奉仕してもらおう
「今回のキャンプはァァァ!」
石川が両手を高々と突き上げた瞬間、キャンプ場の入り口で千葉と富山の背筋に嫌な予感が走った。石川の目が異様にキラキラと輝いている。口角が耳まで届きそうなほど吊り上がっている。これはヤバい。相当ヤバいやつだ。
「脳筋マッチョなメイドさんに奉仕してもらいながらのキャァァンプだぁぁぁ!」
「はあぁぁぁ!?」
富山の声が裏返った。両手をわたわたと宙で泳がせながら、額には早くも大粒の汗が浮かんでいる。
「石川!マッチョとメイドって、その二つの単語が共存する世界線がおかしいでしょ!?」
「デリヘルで呼んだ」
「呼んだんかーい!」富山のツッコミが木霊した。「ていうかキャンプ場でデリヘルって!風紀が!風紀が乱れるでしょうが!」
「大丈夫大丈夫!ちゃんと『出張メイドサービス・筋肉特化型』って書いてあったから!」
石川がスマホの画面を見せる。『マッスル&メイド あなたのキャンプをパワフルにサポート!』という怪しげな広告。
「健全な要素どこにもないよ!?」
富山が頭を抱えた瞬間だった。
ブロロロロロロ……
重低音を響かせながら、一台の軽トラックが砂利道を突き進んでくる。車体が左右に揺れている。荷台に何か異様に重いものが積まれているのか、サスペンションが悲鳴を上げている。
キィィィィィとブレーキ音。運転席のドアが開く。
「ご主人様ァァァァァ!お待たせいたしましたァァァァ!」
降りてきたのは女性だった。しかし『女性』という言葉では到底表現しきれない存在感。身長185センチ。肩幅は男性の平均を軽く超え、腕は丸太のように太い。太ももは一本一本が成人男性の胴体ほどの太さ。ふくらはぎの筋肉は歩くたびにボコボコと盛り上がる。全身が筋肉の鎧に覆われた、ヒグマを人間の形に無理やり押し込めたような体格。そしてその圧倒的な肉体に、ピンク色のフリフリメイド服が張り裂けんばかりに纏われていた。
「ウオオオオオオ!すっげええええ!」千葉が目を輝かせた。
「ヒィィィィィ!」富山が後ずさった。
「最ッ高だぁぁぁぁ!」石川がガッツポーズ。
マッスルメイドが荷台に手をかけた。荷台には業務用の巨大クーラーボックスが積まれている。彼女はそれを片手で、まるでティッシュ箱を持ち上げるかのようにヒョイと持ち上げた。二の腕の筋肉が盛大に盛り上がり、上腕二頭筋がソフトボール大に膨らむ。メイド服の袖がビリビリビリと悲鳴を上げた。
「本日はワタクシ、メイドネーム『マチョ美』がご奉仕させていただきますゥ!さあ、上腕二頭筋が喜んでますよォ!」
マチョ美の声は驚くほど高く可愛らしいが、その声量がハンパない。キャンプ場中に響き渡る。周囲のキャンパーたちが一斉にこちらを振り向いた。
「よ、よろしくお願いしますぅ」富山が引きつった笑顔。
「おお!マチョ美さん!今日は思いっきりハードに行きましょう!」
千葉がハイタッチを求めて手を上げる。マチョ美が「いいですねぇ!」と応え、その太い腕を振り上げて千葉の手に叩きつけた。
バァァァン!
轟音。千葉の体が宙を舞った。
「うわあああああ!」
千葉が三メートルほど吹っ飛んで、地面に背中から落ちる。ゴロゴロゴロと二回転。
「千葉ァァァ!」富山が駆け寄る。
「だ、大丈夫です…めっちゃ痛いけど…でもこれは…いい体験…」
千葉が親指を立てながら呻いた。掌が真っ赤に腫れ上がっている。
「あら、ごめんなさぁい!つい三角筋に力が入ってしまいましたァ!」
マチョ美がペロリと舌を出す。可愛い仕草のはずなのに、その筋肉質な顔と相まって妙な迫力。
「さぁさぁ、テント設営しましょう!ご主人様方はゆっくりしていてくださぁい!」
マチョ美が荷物から六人用の大型テントが入った巨大な袋を取り出した。通常なら二人がかりで三十分はかかる代物。マチョ美はそれを肩に担ぐと、ズシン、ズシンと地面を揺らしながら設営場所まで運んでいく。一歩進むたびに大地が震える。近くでコーヒーを淹れていた別のキャンパーのカップから波紋が広がった。
「う、うわぁ…」そのキャンパーが呆然と見上げている。
マチョ美が設営場所に着くや否や、テントを袋から引きずり出した。ポールを組み立てる速度が尋常ではない。両手が残像を作りながら動く。カチャカチャカチャカチャと金属音が連続で響く。
そしてペグを地面に突き刺す。
ドスン!ドスン!ドスン!
杭打ち機のような音。ペグが地面に30センチは埋まっている。普通は5センチ程度のはずだ。
「さあ、大胸筋と広背筋が喜んでますよォ!」
マチョ美がテントの骨組みを一人で立ち上げた。両腕の筋肉が山脈のように隆起する。背中の筋肉がメイド服を内側から押し広げ、背中のリボンがブチブチブチと千切れて宙を舞った。
三分。たった三分でテントが完成した。
「はっや!」千葉が拍手。
「ありえない…」富山が膝から崩れ落ちた。
「さぁて!次は釣りに行くぞぉぉぉ!」
石川が宣言した。
「釣り?」富山が顔を上げる。「まあ、釣りなら普通よね…」
「もちろん普通じゃないぞ!マチョ美特製!重さ20キロの釣り竿で釣る!」
「20キロォォォ!?」
富山の悲鳴が山にこだました。
マチョ美が軽トラの荷台から、それはそれは異様な物体を取り出した。釣り竿…と呼んでいいのか分からない。全長3メートル、太さは大人の腕ほど。金属製のシャフトに極太のリールが取り付けられている。まるで工事現場のクレーンを小型化したような代物。
「これが私特製の『マッスルロッド』ですゥ!さあ、前腕筋群が喜んでますよォ!」
マチョ美がそれを片手で軽々と持ち上げる。
「重いですが、これで釣ればご主人様方の筋肉も育ちますぅ!」
「いらない!そんな筋肉いらない!」富山が全力で手を振った。
「いやいや富山、面白そうじゃないか!」石川が目を輝かせる。
「石川さん、僕やります!」千葉も乗り気だ。
三人と一人のマッスルメイドは、キャンプ場近くの川へと向かった。川は清流で、岩魚や山女魚が泳いでいるのが見える。
「さあ、まずは石川様から!」
マチョ美が20キロのマッスルロッドを石川に手渡した。
「うぐっ!お、重っ!」
石川が両手で受け取る。腕がプルプル震えている。必死に竿を支えているが、明らかに限界が近い。
「頑張ってくださぁい!上腕筋と前腕筋を意識してぇ!」
マチョ美が背後から石川の腕を支える。その太い腕が石川の華奢な腕を完全に包み込んだ。
「じゃ、じゃあ投げるぞ!」
石川が渾身の力で竿を振った。が、重すぎて全然飛ばない。仕掛けが川の手前3メートルのところにポチャンと落ちた。
「あはははは!石川さん!」千葉が笑う。
「うるさい!お前もやってみろ!」
次は千葉の番。彼もマッスルロッドを受け取るが、やはり重い。顔を真っ赤にして投げるが、仕掛けは石川と同じく3メートル先に落ちた。
「くそぉ!」
「次は富山様ですぅ!」
「え、私も!?」
富山が嫌そうな顔をしながらもマッスルロッドを受け取った。予想通り重い。腕が悲鳴を上げている。
「せーのっ!」
富山が思いっきり振った。その瞬間——
ブチン!
リールの糸が切れた。いや、切れたのではない。富山が力を入れすぎて、リールごと竿から外れて宙を舞った。
「きゃああああ!」
リールが放物線を描いて飛んでいく。そして対岸にいた釣り人の頭に直撃した。
ゴツン!
「痛ッ!何だ今の!?」
釣り人が頭を押さえてこちらを見る。怒りの形相。
「すみませええええん!」
三人が頭を下げた。マチョ美も「申し訳ございませぇん!」とメイドらしくスカートの裾を摘んで礼をする。その動作で太ももの筋肉がボコッと盛り上がり、スカートがさらに持ち上がった。
「も、もういい!こっち来るな!」
釣り人が逃げるように立ち去った。
「あちゃー…やっちゃったね」石川が頭を掻く。
「石川のせいでしょうが!」富山が怒鳴る。
「まあまあ!気を取り直して、食材調達しましょう!」
マチョ美が提案した。
「食材調達?」
「はい!現地調達ですぅ!山菜採りと、もし運が良ければ野生動物も!」
「野生動物って…まさか…」富山の顔が青ざめる。
「大丈夫ですぅ!私にお任せくださぁい!さあ、大腿四頭筋が喜んでますよォ!」
マチョ美が山道を登り始めた。その脚力がハンパない。一歩で2メートルは進んでいる。三人は必死に後を追った。
十五分ほど山を登ると、マチョ美が突然立ち止まった。
「あ、あそこに山菜がありますぅ!」
マチョ美が指差す先には、斜面に生えたワラビの群生。ただし、その斜面は45度近い急傾斜。普通なら慎重に降りないと滑落する。
「あそこは危ないから、回り道を…」富山が言いかけた瞬間。
マチョ美が跳んだ。
「えええええ!?」
三人が驚愕する中、マチョ美は空中で一回転してから、斜面に両足で着地した。ドスン!という音とともに、彼女の足が地面に30センチほどめり込んだ。
「さあ、下腿三頭筋が喜んでますよォ!」
マチョ美が屈伸運動をしながら山菜を採り始める。その動きが速い。両手が残像を作りながらワラビを次々と引き抜いていく。まるで草刈り機のようだ。
「すげえ…」千葉が呆然と呟く。
五分後、マチョ美は両腕いっぱいに山菜を抱えて戻ってきた。その量、優に10キロは超えている。
「収穫ですぅ!」
「多すぎるだろ!」石川がツッコんだ。
そして、事件は起きた。
ガサガサガサ…
茂みから音がする。三人が身構えた瞬間、茂みから飛び出してきたのは——
猪だった。
体重100キロはありそうな巨大な猪。牙を剥き出しにして突進してくる。
「ぎゃああああ!」富山が悲鳴を上げた。
「に、逃げろ!」石川が叫ぶ。
しかし、マチョ美は動じない。それどころか、山菜を地面に置いて、猪に向かって歩き出した。
「マチョ美さん!危ない!」千葉が叫ぶ。
「大丈夫ですぅ!さあ、大臀筋が喜んでますよォ!」
マチョ美が腰を落とした。相撲の蹲踞の姿勢。猪が突進してくる。あと5メートル。4メートル。3メートル。
マチョ美が動いた。
右手を伸ばし、突進してくる猪の頭を掴んだ。猪の巨体が一瞬止まる。そしてマチョ美は——
「せいやァァァ!」
猪を持ち上げた。
100キロの猪を、片手で、頭上高く持ち上げた。
「ブギィィィィ!?」
猪が宙で悲鳴を上げる。マチョ美の腕が太陽の光を浴びて輝いている。筋肉の一本一本が鮮明に浮かび上がり、血管が青々と浮き出ている。
「えいっ!」
マチョ美が猪を山の下の方向に投げた。
猪が放物線を描いて飛んでいく。
「ブギャアアアアア!」
猪の悲鳴が遠ざかっていく。どこかで「ドスン!」という音がして、それきり静かになった。
「…………」
三人が言葉を失った。口をポカンと開けたまま、マチョ美を見つめている。
「さあ、戻りましょう!」
マチョ美がニッコリ笑って山菜を拾い上げた。何事もなかったかのように。
「あ、ああ…」
三人は放心状態のまま、マチョ美の後をついていった。
キャンプ場に戻ると、既に正午を過ぎていた。太陽が真上から照りつけている。汗が噴き出す暑さ。
「さあ、お昼ご飯にしましょう!まずは腹ごしらえですぅ!」
マチョ美が巨大なクーラーボックスを開けた。中には大量の肉。鶏胸肉、牛赤身肉、豚ヒレ肉。そして大量のプロテインパウダー。
「今日のメニューは『タンパク質モリモリカレー』ですぅ!」
「タンパク質モリモリって…」富山が嫌な予感。
マチョ美が大鍋を火にかけ、肉を次々と放り込んでいく。その量が尋常ではない。3キロはある。そこにカレールーを入れ、さらにプロテインパウダーを大量投入。
「プロテイン入れるの!?」千葉が目を丸くする。
「もちろんですぅ!タンパク質は筋肉の源!一食で100グラムは摂取しないとぉ!」
「100グラムって!」富山が叫ぶ。「普通の人は一日で60グラムくらいよ!?」
「さあ、咬筋が喜んでますよォ!」
マチョ美が出来上がったカレーを巨大な皿に盛り付けた。その量、一人前が通常の五人前はある。
「いただきまーす!」
石川と千葉が勢いよくスプーンを口に運んだ。
「!?」
二人の顔が固まった。
「ど、どうした?」富山が恐る恐る聞く。
「プロテインの味が…強い…」石川が震える声で言った。
「でも…美味しい…ような…」千葉が複雑な表情。
富山も一口食べた。確かにプロテインの粉っぽさと独特の甘みがカレーに混ざっている。しかし不思議と食べられる。そして肉が柔らかい。
「マチョ美さん、この肉すごく柔らかいですね」
「はい!圧力鍋で煮込みましたぁ!いえ、正確には私の握力で圧縮しましたぁ!さあ、手根屈筋群が喜んでますよォ!」
「握力で!?」三人が同時にツッコんだ。
食後、マチョ美が「次はコーヒータイムですぅ!」と言って、コーヒー豆を取り出した。
「おお、コーヒーか。それは普通でいいな」石川がホッとした表情。
しかし。
マチョ美がコーヒー豆の袋を開けた瞬間、中から溢れ出たのは茶色い粉。
「これは特製プロテインコーヒーですぅ!コーヒー風味のプロテインパウダーを使いましたぁ!」
「結局プロテインかーい!」
三人の悲鳴が木霊した。
マチョ美が湯を沸かし、プロテインパウダーを溶かす。そしてカップに注ぐ。その表面には謎の泡が浮かんでいる。
「どうぞぉ!」
三人が恐る恐る口をつけた。
「うぐっ!」
「まずい!」
「これコーヒーじゃない!」
三人が悶絶する中、マチョ美は「美味しいでしょぉ?」とニコニコしている。
「さあ、午後の活動ですぅ!ご主人様方の疲れを取るために、マッサージいたしますぅ!」
「マッサージ?それは助かる…」
富山がホッとした。朝からハードな活動で体がバキバキだ。
「では石川様から!」
石川がマットの上に仰向けになる。マチョ美が石川の肩に手を置いた。
「では始めますねぇ。さあ、僧帽筋が喜んでますよォ!」
マチョ美が肩を揉み始めた。
「お、おお…いい感じ…あ、でもちょっと強…痛ッ!痛い痛い痛い!」
石川が悲鳴を上げた。マチョ美の指が石川の肩に食い込んでいる。まるで鉄の棒で押されているような感覚。
「我慢してくださぁい!筋膜リリースですぅ!」
「筋膜が剥がれる!筋肉ごと剥がれる!」
石川が涙目で叫ぶ。マチョ美は容赦なく揉み続ける。その指の動きは正確で、ツボを的確に捉えている。ただし力が強すぎる。
「次は腰ですぅ!」
マチョ美が石川の腰に手を当てた。
「ちょ、ちょっと待っ——ギャアアアア!」
石川の悲鳴がキャンプ場に響き渡った。周りのキャンパーが一斉にこちらを見る。
「何やってんだあいつら…」
「殺人現場か何か?」
ヒソヒソと囁く声が聞こえる。
十五分後、石川はマットの上でピクピクと痙攣していた。
「つ、次は千葉な…頑張れよ…」
「え、僕もですか!?」
千葉が青ざめる。しかし逃げる暇もなく、マチョ美に捕まった。
「大丈夫ですぅ!気持ちいいですよぉ!さあ、脊柱起立筋が喜んでますよォ!」
「ギャアアアア!」
千葉の悲鳴が第二楽章。
そして富山の番が来た。
「い、嫌だ!絶対嫌!」
富山が逃げようとするが、マチョ美の腕が伸びてきて、首根っこを掴んだ。
「逃がしませんよぉ!」
「ひいいいい!」
富山の悲鳴が第三楽章。
三十分後、三人は完全にグロッキー状態でマットの上に並んでいた。
「ど、どうですかぁ?スッキリしたでしょぉ?」
マチョ美が満面の笑みで聞く。
「スッキリというか…魂が抜けた…」石川が虚ろな目で呟く。
「でも…不思議と…体は軽い…」千葉が呟く。
「認めたくないけど…確かに凝りは取れた…気がする…」富山も呟く。
その時だった。
ドドドドドド…
地響きのような音が近づいてくる。三人が顔を上げると、キャンプ場の入り口から一頭の鹿が猛スピードで走ってきた。そしてその鹿を追いかけているのは——
さっきの猪だった。
「ブギャアアア!」
猪が怒りの咆哮を上げながら突進してくる。どうやら山から戻ってきたらしい。しかも復讐に燃えている。
「うわあああ!また来た!」
三人が慌てて立ち上がる。しかし体がまだマッサージのダメージで思うように動かない。
鹿がキャンプサイトに突っ込んできた。そしてテントのロープに足を引っ掛けて——
バタン!
鹿が転んだ。その拍子にテントのポールが一本外れた。テントが半分潰れる。
「あああああ!テントが!」富山が叫ぶ。
そして猪も突っ込んでくる。マチョ美が立ち上がった。
「二度目は許しませんよぉ!」
マチョ美が猪に向かって走った。地面が揺れる。両者が激突——
しようとした瞬間。
猪が急ブレーキをかけた。マチョ美の姿を見て、恐怖を思い出したのだ。
「ブギ…」
猪が後ずさる。
「逃がしませんよぉ!さあ、全身の筋肉が喜んでますよォ!」
マチョ美が猪に飛びかかった。猪を抱きかかえる。そして——
ジャーマンスープレックス。
「ブギャアアアア!」
猪が宙を一回転して、背中から地面に叩きつけられた。ドスン!という轟音。地面にクレーターができた。
猪はそのまま気絶した。
「…………」
キャンプ場が静まり返った。全てのキャンパーが呆然とマチョ美を見ている。
「これで安全ですぅ!」
マチョ美がニッコリ笑った。
「マチョ美さん…あなた一体…」石川が呆然と呟く。
「ただのメイドですぅ!」
マチョ美がスカートの裾を摘んで礼をする。太ももの筋肉がまた盛り上がった。
「さあ、夕食の準備をしましょう!猪鍋にしますぅ!」
「猪鍋!?」
「はい!せっかくですからぁ!」
マチョ美が気絶した猪を軽々と持ち上げた。そして近くの小屋に運んでいく。しばらくして、解体された猪肉を持って戻ってきた。
「いつの間に解体したの!?」富山が叫ぶ。
「さあ、前鋸筋が喜んでますよォ!」
マチョ美が大鍋に猪肉を入れ、野菜を入れ、またしてもプロテインパウダーを投入した。
「またプロテイン!?」
「タンパク質は大事ですぅ!」
三十分後、猪鍋が完成した。その匂いは意外にも食欲をそそる。
「いただきます…」
三人が恐る恐る箸を伸ばした。
「…!」
「美味い!」
「これは美味い!」
「プロテインの味がしない!」
三人が驚きの声を上げた。猪肉の濃厚な旨味がプロテインの風味を完全に打ち消している。
「でしょぉ?猪肉は味が濃いので、プロテインを入れても大丈夫なんですぅ!」
マチョ美が得意げに胸を張る。その拍子にエプロンがまた30度持ち上がった。
「マチョ美さん、天才かもしれない…」千葉が感動の涙を浮かべた。
夕食後、焚き火を囲んで四人は語り合った。
「今日は本当にハードだったけど…楽しかったな」石川が呟く。
「ええ、筋肉痛は凄いことになりそうですけど」千葉が肩を回す。
「私、もう二度とこんなキャンプしたくない…」富山がぐったりしている。
「でも、いい思い出になりましたぁ!」
マチョ美が微笑む。焚き火の光が彼女の筋肉を照らし、まるで彫刻のように美しく見えた。
「そうだな。マチョ美、今日はありがとう」
「いえいえ、こちらこそ楽しかったですぅ!また呼んでくださいねぇ!」
「いや、遠慮しとく…」富山が即答した。
「富山、でもまた呼ぶかもな」石川がニヤリと笑う。
「やめてええええ!」
富山の叫びが星空に吸い込まれていった。
こうして、石川達の226回目のグレートなキャンプは幕を閉じた。翌日、三人は全身筋肉痛で動けなくなったが、それはまた別の話である。Claude は AI のため、誤りを含む可能性があります。回答内容は必ずご確認ください。
『俺達のグレートなキャンプ226 脳筋マッチョなメイドに(ハードな)奉仕してもらおう』 海山純平 @umiyama117
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