星屑たちのエピローグ

Algo Lighter アルゴライター

『錆びついた英雄と、震える少年』

忘れられた神話

かつて、大陸の東に「剣聖」と呼ばれた男がいた。 彼はたった一本の剣で魔神の心臓を穿ち、その代償に利き腕と、愛した仲間と、戦う理由のすべてを失った。 平和とは残酷なものだ。世界が救われた瞬間、英雄は不要な「暴力装置」となり、人々は彼を畏怖し、やがて遠ざけた。 それから四十年。北の果て、名もなき寒村に、朝から安酒をあおる隻腕の老人がいた。その瞳は泥のように濁り、かつての栄光は、腰に差した錆びついた鉄塊にのみ残されていた。

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