第3話 プレス作業員の一日【スーパー編】

パチンコ屋を後にし、近所のスーパー「フードセール」に向かった康太。

この時間なら、50%offの値札がほぼすべての総菜に貼られているはずであった。

「少し、出遅れたかな。あんまり、良いのないや」パチンコにお金を使わず、定価で買う時間帯ならば問題ないはずだが、そこには思い至らず、独り愚痴を呟く。

棚の明かりのせいか、いまだに新鮮に見える刺身セットをチョイスし、

安い酎ハイを一缶、購入して、帰宅した。


 ワンルームのアパートに戻ると、なんとなくテレビを付け、冷凍庫のおにぎりをレンジで解凍する。その間に刺身セットを開封し、食事の準備を終わらせる。毎日がほぼ変わり映えのない生活サイクルであり、違うのは、テレビの番組だけであった。

 

 萎びた刺身とおにぎりを食べ終え、酎ハイを片手にぼやっとテレビを見る。

なんの番組か、契約社員の実情を暴くフレーズと共に小芝居が展開されていた。

くだらない、聞きかじった話しで、構成しているのがまるわかりだった。


テレビを付けたまま、スマホをいじっていると、22時を回っていた。

お酒に強くない康太は、酎ハイでほろ酔い気分になり、万年床に潜り込む。

仕事は、6時開始のため、5時には起きる必要がある。そのため、もう、就寝しないと遅刻の恐れが生じる。

康太は、湿っぽい布団のなかで、スマホをいじっていると、いつの間にか寝てしまった。





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