終末の青 ――解説――

 さて、本作では人間である『わたし』と新しい生き物である『君』との間に、とある決定的な違いがある。それは何だろうか。勘のいい読者なら既に気づいているだろう。

 ヒントは最後の文章「そしてわたしは死に、君は生きた」にある。


 二人の間にあった決定的な違い。それは放射線に対する耐性だった。青く光り輝く プールとは「使用済み燃料プール」の事である。そこで泳いでしまった『わたし』は当然、致死線量の放射線を被曝し、死ぬことになる。


 では『君』はなぜ放射線に耐性があったのか。きっとそうでないと生きることのできない理由があったのだろう。もしかしたら『わたし』も長く生きられないことを知っていたから、プールに入ったのかもしれない。真相は闇の中、『わたし』の中である。

 

 それにしてもどうしてチェレンコフ放射の青い光は、強くて美しいのだろうか。

 それもまた謎である。

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