ダンジョンを作ろう!異世界文明強化物語
@kagetusouya
第1話
目が覚めると人や人っぽい生き物と共に見慣れない不思議な空間に集められていた。
私が困惑していると中央にいた管理者を名乗る女性は「貴方達にはこれからダンジョンマスターとなっていただき、それぞれ一つのダンジョンを管理し、この世界で生きる者たちの為に犠牲となっていただきます」
そう私達に告げる、多くの者が犠牲という言葉に対してざわついていたが、管理者を名乗る女性はそれ以上詳しいことを説明せずに、腕を振ると私達をどこかへと飛ばす。
「貴方には期待していますよ・・・さん」
最後に私の名前を呼んで微笑んでいた管理者を名乗る女性は一体何を考えていたのか、ただ私の新しい生は誰かに期待され、誰かの為に尽くすことになりそうだ、そんなことを考えながら私の意識は薄れていった。
===
「ここは…私のダンジョンか…」
改めて意識を取り戻した私は今自分がいる場所が自分の新たな城であり、私の命と繋がっている場所だと本能的に理解した。
冷静に今私が何をするべきか考えて私は自分の前世の記憶を思い出すべきだと判断した、というのも前世の私は前世で所謂サブカルチャ―と呼ばれる物を好んでおり、その中にはライトノベルや漫画、ゲームと言った物も含まれており、そしてその中にはダンジョン管理ゲーム等も存在していたと記憶していた。
「…よし、それに今気づいたけど薄い紙一枚だけど説明書みたいのもついてるみたいだ」
私はそう言って、近くの机の上に置いてある薄っぺらい家電の説明書のようなものを手に取り確認する、そこには以下の事が書いてあった。
1.貴方達の目的は、この地に住む人々を発展させ近い将来訪れるであろう魔王による人類の破滅を防ぐことです。
2.貴方達にはダンジョンマスターの特権としてポイントと呼ばれる神の力が与えられます、そのポイントを用いてダンジョンを発展させ、この地に生きている者たちに力を与えてください。
3.ポイントは毎日ダンジョンのレベルに応じて一定のポイントを確保することが出来るほかに、ダンジョン内で現地の生命体の殺害、およびダンジョン内で現地生命体の活動によって増えます。
4.新規ダンジョンマスターのダンジョンは一か月の間別の次元に格納されている為、ダンジョンマスターが現地生物を招かない限り外部から進行されることはありません。
5.1ヵ月に1度全てのダンジョンマスターが集まる会合を行います、そこで情報交換をしたり、同盟もしくは敵対しダンジョンマスター同士が争うダンジョンウォーズを行うことが可能です、また会合の途中でダンジョンマスターの行いがどれだけ管理者の望んだものかに応じてポイントの増減も行います。
とのことだ、要約すると毎日ダンジョンのレベルに応じてポイントをあげるけど、管理者の望む行動を取らなかったら月1でペナルティーを与えるよ!という感じだろうか。
「魔王ね…複数のダンジョンマスターが協力しても倒せない存在という認識でいいのだろうか?分からないことが多いけどその辺はいずれわかるのかそれとも意図的に情報を絞っているのか、それと注意しなくてはいけないのは私達が主役というわけではない、という事は常に考えておかないといけないね」
誰もいないダンジョンマスターの部屋で私は思考を纏めるためにあえて考えることを声に出していく。
人によるだろうが、私は声に出して音にした方が考えが纏まりやすいのだ、ここで忘れずに覚えて行かないといけないことは、前世で見たサブカルチャーのように上位存在の力を借りて転生してきた私や他のダンジョンマスターが決してこの世界の主役ではないという事だろう。私がよく読んだ漫画やプレイしたゲームでは転生者=主人公的立ち位置であることが多かったが、この世界では私を含めたダンジョンマスターはあくまでもこの世界で生きている現地の知的生命体、人やそれ以外の踏み台…とまでは言わないが彼等に力を貸す存在であることを求められており、安易に大量虐殺を行ってポイントを稼ぐなどの行為は良くない行為だと考えられる。
ではどうするか?ダンジョンの難易度と得られる財宝の価値を考えて、ダンジョンに人が自ら潜りたくするのが一番だろう、その際ダンジョン内で長時間留まる様にすれば殺害以外の方法でもポイントを稼ぐことが出来る。
「とはいえ、周囲の状況が1か月の間は攻められることはないというのは喜ぶべき点か、しかし周囲の状況が分からないのは困るな、せめて周辺マップくらいは確認したいのだが……」
私がそうぼやくと、ピコーンという音と共に『マップ機能が解放されました』というナレーションのようなものが頭に響く。
私は急いでその機能を確認しようとして、いったいどうやって確認すればいいのか悩み、悩んだ末に、メニューやステータスオープン等、思いつく限りのそれっぽい言葉を呟くと、どれがヒットしたのか分からないが、自分の目の前にダンジョンポイントなどが書かれた物が空中に浮かび上がった。
「なるほど、とりあえず、これからは解放されているので私の呼びやすいように呼べば表示されると、ではこの表示をメニューとして登録しよう、以後メニューと言えば出てくるように」
私はその後、メニュークローズ、メニューオープンでそれぞれこの画面を閉じたり呼び出したり出来ることを確認し、改めて表示されているメニュー画面を確認する。
メニュー
ダンジョンレベル1(ダンジョンレベル×50のポイントが毎日加算されます)
ポイント0/200(右の最大ポイントの数字を超えて保持することは出来ません)
獲得ポイント0(クリックすることで前日に獲得したポイントの内訳をみることが出来ます)
マップ(周辺マップを確認できます、ただしダンジョンレベルに応じて確認できる範囲は広がります)
ガーディアン↓
「結構簡素なメニューだ、いやもしかしてまだまだ解放できるメニューはあるが私が解放できていないだけなのか?」
ふーむとメニューを見ながらあごの下を撫でていると、ガーディアンと書かれた項目をクリックできることに気づく。
ふむ?と思いながらクリックすると、どうやらガーディアンというのは所謂ポイントによって作り出せる魔法生命体とでも言うべきもののようだ、ガーディアンの特徴としては、ダンジョン内で破壊された場合は多くのポイントを使用し復活させられるがダンジョン外で破壊された場合そのままロストしてしまうということらしい。
「つまりダンジョンの外へ遠征させられるユニット?これは助かるな、しかしダンジョン外で死亡してしまった場合ロストしてしまうことを考えれば高い戦闘能力を持たせるべきか、それともほどほどの能力で複数作るか、悩ましいな。とりあえずは試しにガーディアンの項目を選んでみるか……」
私はガーディアンと書かれた項目を指で触れる、すると500と書かれたポイントとガーディアンの作成についての基礎知識が流れてくる、知らない知識が急にわかるようになるというのはなんだか気持ちが悪いな、そんなことを考えながら頭に流れ込んできた情報を整理するために、一度口に出して説明を改めて読み上げる。
「この世界ではステータスはスキルを覚えることで上がる、ガーディアンにスキルを覚えさせる場合、E~Aまでスキルを振ることが出来て、Eなら20P、Aまであげた場合は100Pを必要とする。スキルにはカテゴリーがあり、一つのカテゴリーからは二つまでしかスキルを取得することが出来ない、カテゴリーは武器戦闘、要は剣や槍等が1つ、魔法が1つ、索敵、探索等の冒険サポートが1つ、料理や裁縫等の日常系が1つ、ダンジョンに関わるものが1つで合計5つになり、一つのカテゴリーでAランクのスキルを取得するたびに他のカテゴリーのスキルを取得するためのポイントが100増えると……」
これは……どう振るべきか悩みどころだな…!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます