雨の日でも(不定期日常【出張版】)
天音紫子&霧原影哉
雨の日でも
ウチの傘立てには、10本の傘がある。
一人暮らしの家としては、多い。
バッグの中にも折りたたみ傘が入っている。
バッグは1つではない。
雨の日でも、困ったことはない。
日傘もある。
雨傘もある。
出先で急に降られたとき用の傘もある。
服の色に合わせて使う傘が違う。
昼と夜でも選ぶ傘が違う。
ビニール傘は、ほとんど買わない。
雨が降りそうな日は、天気予報を見る前から、だいたい分かる。
「今日は降るかもしれないな」という、あの曖昧な感覚だ。
だから私は、念のために傘を持つ。
念のために、別のバッグにも入れておく。
気づけば、傘立てはいっぱいになった。
でも不思議と、困ったことはない。
雨の日に慌てることも、濡れて帰ることも、ほとんどなくなった。
雨が降っても、降らなくても、
「ちゃんと準備していたな」と思えるだけで、気分は悪くない。
天気は選べないけれど、備え方は選べる。
それが私なりの、雨の日との付き合い方だ。
雨の日が嫌いじゃない理由は、
たぶん、ここに全部詰まっている。
天気は選べない。
でも、どう迎えるかは選べる。
雨の日でも、少し気分よく歩けたら、それでいい。
雨の日でも(不定期日常【出張版】) 天音紫子&霧原影哉 @Yukariko_Kageya
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