第2話








まるで骨の輪郭をなぞるような

細い指先から

伝わりくるのは

痛みだけではなく


私を育て 守り

抱き上げた


あのひの 大切なぬくもり


ありがとう 幾たび口にすれど

足りないほど


愛してる 


言葉にすれば すり抜けてゆく

いのちが遠のいてゆく


せめて

ほんの ひとしずくで いい

あなたの苦しみを


私のてのひらに 預けてはくれないでしょうか




それでも あなたは

かすかなひかりに 抱かれて わらう


あなたの ほんとう である


無邪気な ほほ笑み



どんな 運命だって そうして


やわらかく 受け入れて


凜とひらく



薄紫色の 花のように






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