第3話 錬金術士錬金する

洞窟と思って入ったがここは廃坑のようだ。

少なくとも鉱山で採掘するだけの文明はあるようなので少し安心した。

やっぱりドワーフとかが石を掘ってるんだろうか。


そんなことより水だ。

湧き水とかないかな。

でも奥までいくのは怖いな。


武器になりそうな物が何かないか探してみた。

古いつるはしとかあればと思ったのだが

たとえ剣が見つかったとしても、俺は戦えないだろう。

いざとなったら液体窒素をかければ大抵のものは凍りそうだが

手引書から取出すのに狙いを定めて撃ち出せるわけではなく

ペ○ングのお湯を捨てるみたいにドバドバと流れ出るだけだった。

もちろんそのとき地面は凍ってしまった。

話しは少しずれるが液体窒素を排出したとき、はねた液体窒素がほんのちょっと指先にかかってしまった。

軽い火傷のようになったのだがかなり痛い。

そこにほんのちょっと聖素を垂らしてみたらあら不思議

火傷の後は跡形もなく消えてしまった。


俺的にはかなりの冒険だったのだが、聖素というくらいだからもしかしたらと思って試してみたら大成功だった。

きっとこの世界ではポーション的な物がこの聖素からできてるに違いない。

流石に飲むのはまだ怖いけど。



廃坑ってことはなにかしらの鉱物が採れてたってことだ。

奥に行く前に少し抽出してみるか。

俺は廃坑を少し進み、壁に両手をついた。

「鑑定」

ぴろん

赤鉄鋼・磁鉄鉱・二酸化ケイ素・塩化ナトリウム・ドロマイト・酸化カルシウム・水酸化カルシウム・炭酸カルシウム・硫酸カルシウム・アルミニウム・・・・


無理無理無理無理

もうわけわかんない。

普通に鉄鉱石とかじゃないのか。

固体編のページが一気に埋まった。

全部格納してもどうせ無駄になるから鉄っぽいのと、なんとなく聞いたことがあるのだけ格納しておこう。

格納しまくって山が崩れてもいやだしな。


New!

合成・分解してみよう


おお!

さらに錬金術っぽくなってきたぞ。

やっぱり鍋が欲しいなあ。

錬金術といったら鍋だよね。

必要なくてもいつか作ろう。



数をこなせば熟練度があがるようので、とにかく数をこなそう。

「分解、磁鉄鉱」

ぼんっ

『鉄と酸素を格納しました』

ぴろろん

『初めての分解に成功しました』


よしよし

これは酸化鉄ってことかな。

鉄の作成には成功した。

どれくらいの鉄が採れたか、手引書の鉄の欄をタップしてみた。


鉄:2g


ちっちゃ!

くしゃみしたらなくしそうだな。

廃坑だけあって有用な鉱石はほとんど残ってないんだろうな。

でも素材さえあれば簡単に鉄が取り出せることはわかった。

錬金術成金への第一歩といっていい。


そしていよいよ合成だ。

俺は知っている。

水がH2Oであることを。

つまり水素と酸素があれば水が作れるのだ。

酸素は問題ない。

結構貯まっているはずだ。

水素が心許ないがまあ大丈夫だろう。


「合成、水!」

ぽんっ

『水の合成に成功しました』

ぴろろん

『はじめての合成に成功しました』


 水:0.5g


少な!

これは水じゃない。滴ですらない。

水素が少なすぎたか。

だめだ。

やはり水を探しにいかなければ。

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