君と見上げる願い星

待夜 秋那

プロローグ

 ──おもむろにバスの時刻表を指でなぞり始めた彼は、やがてふぅと息を吐き、私の方を向く。


 まっすぐ見つめてくる、真剣な瞳。

 ドクンッ、と──心臓が高鳴る。



「──ねぇ。もし、時間あるならさ……今から一緒に、星を見に行かない?」



 ひゅう──と、マフラーの下で熱を帯びた私の頬を冷ますように、冷たい北風がバス停の間を吹き抜ける。


 星が瞬く寒空の下、そう言って私に微笑み掛けてきた彼の星のような青い瞳は、憂いを帯び揺れているように見えた──。


 

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