万物を操る鍛冶士は緩やかに世界を変える

シンゴペンギン🐧

第1話 赤髪の少年

星々がぶつかり世界は暗転する。

体の痛みがいつのまにかなくなり、自分の輪郭がわかる。


赤い髪に180はある身長、体重は70キロくらいの痩せ型、だが鍛え抜かれた体は自らの纏う作務衣からもわかる。目つきが鋭いがどこか優しい雰囲気を纏う少年。赤髪は生まれつきのようだ。


彼の名は赤狩刀史郎(あかがりとうしろう)


人間国宝の鍛冶士を持つ18歳の男子高校生だった。


それというのも彼はもう地球では故人になっているからだ。

死因はとある少女をかばいトラックに轢かれたというありきたりなもの。


だがとうしろうは存外落ち着いたものだった。



「(ふむ、恐らく俺は魂となっているようだ、残念ながらトラックに轢かれた時の記憶は記憶にはないが)」


刀史郎は周りを見ながらふむと頷く。


「なるほと、少女は神というわけか」


「惜しいね、天使だよ」


ふと優し気な声が聞こえる。


ふりむくと、青い瞳と紅い瞳を持った、人形のような美しい高身長な美女がいた。

身長は自分よりも5センチほど高く、金色の髪を後ろにまとめて、紅いドレスを身に纏うそんな美しい美女が。



「ふむ、私の姿を見ても平常心を保つか、よほど強い魂をもっているのだな」


「さあ、どうだろうな」


「神と勘づいているにも関わらず自然体か、それもよいな」


目の前の美女はにこやかに微笑む


「私の名はラーフィリア、いわゆる別世界の創造神だ」



その自己紹介を聞きながら刀史郎はふむと頷いた。



ラーフィリア曰く、刀史郎の死は本来ならばなかったものだったらしい、原因として部下の天使を地球の少女に偽装させて地球の神に許可を取り地球の文化を学びにいったところ、運悪く天使がトラックに轢かれる現象が起きてしまい、ラーフィリアの運命を改変する加護が働き刀史郎の死が確定事項になったらしい。


天使といえども別世界では能力を制限されるらしく神の加護を得られはするが能力は人並みになるとのことだ。



「説明しといてなんだが、怒らないのか?」


「いや別段?」


刀史郎は肩を竦める



「運命改変なんて大層なものだとしても結局助けると決めたのは俺の決断だ、祖父母、や父母には申し訳ないが、まあ天使の少女が生きて居たならばそれはそれでいい」


「天使は肉体が損傷しても魂が戻ってくるから別に何もならんが」


「それでもだ、肉体があり魂があり人と変わらずなら俺は同じ事をするだろうよ」


刀史郎の言葉にラーフィリアはにこやかに微笑む。


「ははははっははは!!いいな、少年、気に入った、自らの命の不条理すらも我を通すか」


ラーフィリアはにこやかに微笑むと



「赤狩刀史郎、気が変わった、良ければ転生してみないか?私の世界で」



ラーフィリアの言葉に刀史郎は面白そうに笑う

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