第7話 鍛冶師の元へ

無事に雪山を超えたガルム達は町へ辿り着いていた


「鍛冶師のいる所まではあと町ひとつ超えた場所にあるのか」


「ようやくここまで来たわね」


「噂では勇者パーティの足取りが途絶えたらしいですね」


「それは本当か?」


「確かな情報だ」


「ルシアは無事だろうか...」


「妹さんと連絡取れてないの?」


「ああ...この前の通信を最後に途絶えてしまってな」


「それは心配だわね」


食事を取りながら情報を集めた


ガルムは町外れにある怪しい店に1人来ていた


「このリストにあるものが欲しいのだが...」


「珍しい薬草だね...そこに座りな...値が張るけど手持ちはあるのかい?」


「これで足りるか?」


「良いよ...特別にまけといてやる...それとこれはオマケだ」


「助かる」


ガルムは宿屋の部屋に戻ると何か作り始めた


「それは薬?妹さんに送るつもりなの?」


「おそらくルシアの持病が悪化して動けなくなったのだろう...この薬があればまだしばらくは持ちこたえられるハズだ」


「ならこれも入れると良いわ...」


ダニエルも薬を作るのを手伝ってくれた


「流石は賢者だな...頼りになる」


「ガルムの妹なら私の義妹だもの...助けたいと思うわ」


ガルムは魔法で使い魔を召喚するとルシアの元へ薬を運ばせた


「使い魔まで使えるなんて...」


「俺達も急いで鍛冶師の所に向かおう...時間は限られて来たようだからな」


翌日...再び鍛冶師のいる所に向かって進んで行く


魔物も段々と強くなって行く中ガルム達は自らもレベルアップしながら技を磨いていた


連携技も作って強敵にも対応出来るように工夫した


鍛冶師の所に着く頃には連携技のバリエーションも増えて敵も簡単に一掃出来るようになって来た


「見えたぞ...あそこが鍛冶師の住む小屋...」


焦る気持ちを抑えながら小屋の前に到着した


ドアをノックすると返事があった


中に入ると気難しそうな男性と女性が出迎えてくれた


「話は聞いてるよ...魔剣を見せてくれるかな?」


「これです」


ガルムは鞘に締まったままの魔剣を差し出した


「これは1週間ほどかかるな...」


「そうですか」


「預けて1週間後にまた来た方が良さそうね」


「安心して任せて欲しい...必ず真の力を取り戻してやるから」


「お願いします」


鍛冶師の小屋を出るとダニエルが念の為に結界を張った


「大事な武器だから奪われないようにしないと」


ただダニエルの心配は的中してしまうのだった


ガルム達は1週間の間、必殺技や連携技に更なる磨きをかけていた


最近気になったのは女性陣が時折気分が悪そうにしていたのを見かけた事だった


「ダニエルもアレックスも無理するなよ...何かあれば相談してくれ」


「分かったわ」


1週間後...再び鍛冶師の元を訪れたガルム達は異変に気づいた


「結界が壊されてる...」


慌てて中に入ると鍛冶師の男と女性が倒れていた


駆け寄り治療を施すと一命は取り留めたようだ


「済まない...魔剣が奪われてしまった」


「襲撃した相手はどんなヤツでしたか?」


「魔族だった...冷酷な目をしていたよ」


「取り返さないと...」


「ダニエルとアレックスはここに残ってくれ」


「どうして?」


「鍛冶師達を護る人がいないと...それに2人が身重なら尚更だ」


「いつから気づいていたの?」


「さっきかな...」


「立派に子孫を残すのも女性しか出来ない使命だからな」


「敵は俺とガルムで何とかするから心配しないで」


「分かったわ...死なないでね」


「こんな可愛い嫁さん残して死ねるかよ!なぁハミルトン?」


「無論だ」


鍛冶師の小屋を出て情報を集める為に近くの町に行った


「魔族だって?そういや向こうの祠に入っていくのをみたい奴がいたなぁ」


「あの祠は長年使われてなくて隠れるのには最適なんじゃ無いかな」


「どうするガルム...罠の可能性が高そうだが」


「罠でも魔剣を取り返さなければ魔王は倒せないんだ」


「そうだったな」


ガルムとハミルトンは魔族が目撃された祠を目指した


祠の入口には真新しい足跡があった


「ここか...」


中には入るとカビ臭い匂いに鼻をつまみたくなった


「酷ぇ臭いだな」


「長い間使われて無いってのは本当らしいな」


奥へと進んで行くと部屋の中に魔族らしき人影を見つけた


「魔剣を奪ったのは貴様か?」


「だとしたらどうする?」


「奪い返す」


「なら力ずくで来い...」


魔族は身構えた


ガルムは鍛冶師から借りた剣を構えた


遠くで何か弾ける音がした


それを合図にして2人は魔族に飛びかかった


金属同士がぶつかる音が響き渡る


激しい撃ち合いが続く


「流石に魔族はタフだなぁ...魔剣を奪った目的は何だ?」


「...この戦いを終えればわかる」


ガルムは疑問を抱きながら魔族に斬りかかった


しばらくの撃ち合いの末...ガルムの剣が魔族の胸を貫いて血が滴り落ちた


滴り落ち落ちた血が魔剣につくと光を放った


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