第5話 雪山に行くための準備

ガルムとダニエルがよそよそしいまま次の地点へ向かっていた


「雪山の麓に町があれば良いのですが...」


そう言われて改めて地図を確認してみる


「少し遠回りになりますがここにありますね...食料も少なくなってきたのでここを目指しましょうか」


「そうだな...このまま行くと遭難しに行くようなものだからな」


何とか日が落ちる前に町まで辿り着けた


長閑な雰囲気の町


「ようこそスノーブラストの町へ」


そう入口にいた町の人に声を掛けられた


雪山に登る装備を整える為に雑貨屋に向かった


「雪山に行くのかい?それならこの防寒マントと防寒ローブはどうだい?剣士なら鎧の上に着られる防寒着も揃ってるぜ」


「それなら防寒着2着と防寒ローブ2着に防寒マント4着必要だな...」


「毎度あり」


干し肉や乾パンなどの食料やポーションなども多めに購入した


「魔法薬は高いわね...魔力を回復させるポーションは大事に使わないと」


「今までみたいに魔法を連発出来ないのか〜敵から魔力を吸い取れたら良いんだけど...」


「それなら向こうの通りに訓練場があるから行ってみろよ」


「訓練場?そんな設備があるのか?」


「ああ...雪山は危険だから登るヤツらはみんな訓練していくのさ」


「しばらくこの町で足止めかしらね?」


「仕方ないさ...誰も死にたくは無いだろ?」


こうしてスノーブラストの町でレベルを上げる事になるのだった


「これは外で魔物と戦うより効率的だな」


「魔導書まで読み放題とか天国みたいな場所だなぁ」


訓練場には大きな本棚にびっしりと剣術の本や魔導書が所狭しと並べられていて読めるように机も置いてある


剣術や魔法を訓練する為のデク人形も大量に置いてあった


しかも訓練すると実力に応じて報酬まで発生するシステムになっていた


ガルム達は思い思いに訓練をしてレベルを上げて行った


そして3日間でダニエルとアレックスは魔導書の全てを争覇してガルムとハミルトンも剣術の腕を格段に上げたのだった


「これ以上のレベルアップは無理みたいだな...アレックスとダニエルは必要な魔法は身につけられたのか?」


「勿論!これでポーションの節約が出来るよ」


「持てる道具も魔力ポケットのレベルが上がって大幅に増えたし長旅でも平気になったな」


「この魔力ポケットって共有出来るのよね?」


「そうだ...手に入れたものは自動で整理してくれる機能も付いてる」


「至れり尽くせりってこの事ね...」


「明日の朝、出発しよう」


「OK」「了解」「分かった」



そして翌朝...


「良い天気ね〜これなら順調に進めそうだわ」


そう言ってると訓練場の管理人から声をかけられた


「もう行くのかい?雪山の天候は変わりやすいから気をつけな」


「ありがとうございます...お世話になりました」


「こっちこそ...良いデータが集められて助かったよ」


「データを取られていたのですね」


「それを元に更なる改良したり出来るからなWinWinだろ?」


「商売上手だわ」


「使用料払えば使い放題だったものね」


「これを持って行け...雪山の地図だ」


「え?こんな貴重な物貰って良いのですか?」


「俺が昔使ってたお古だけどよ...アンタらの役に立つならお安い御用だ」


「有難く頂きます」


「雪山は迷いやすいからな...所々に山小屋があるから無理せずに休みながら進むのがコツだよ」


「アドバイスまで有難う御座います」


「頑張れよ〜勇者サマ!生きて戻って来いよ」


「!」


「必ず...では皆様お元気で!お世話になりました」


スノーブラストの町を後にしたガルム達は雪山目指して進むのだった


雪山に足を踏み入れると最初は晴れていたのだが徐々に天候が悪化して吹雪に見舞われるのだった


「これは言ってた通りに休みながら進むしか無いようだ」


「あそこに山小屋があるわ」


「ああ...みんなはぐれるなよ?」


その日は吹雪が止むまで山小屋で過ごすのだった


吹雪が止むと進み吹雪が来れば近くの山小屋で休んでの繰り返しだった


「思ってたよりも進めないわね」


「仕方ない...吹雪の中進めば遭難するからな」


「この防寒装備が無ければ凍え死んでたね」


「ファイアナッツはもう少し買っといても良かったかな...」


「今更遅いって...( ´ㅁ` ; )」


山小屋の中で狩った雪ネズミや雪うさぎを暖炉で焼いて食べながら話していた


「まだ先は長いな」


「大体4分の1くらい進めたのかな?」


「あと4分の3もあるのか?Σ(゚д゚;)」


「つまり今まで進んだ3倍は進まないといけないのか...気が滅入る」


「足元が悪くて思うように進めないからな」


「そろそろ吹雪が止んだな...進むぞ」


思わぬ苦戦に心が折れそうになりながらも先へと進むガルム達であった

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