3頭熊
私はさぁ、もうちょっと警戒してた方が良かったと思うんだよね。
だって、この森の中だよ?なんで、過去の私は呑気に森の中で、しかも地べたで寝ていたんだろうか?
いま思えば、気が気じゃないよ............
でも、あの時の私はお腹が空いて、警戒するどころかじゃなかったのかもね。
いや、でも流石に命の危機なんだから木の上で寝るとかそういう対策した方が良かったんじゃない?
まぁ、でもコイツにはそんな対策してもあまり意味は無かったと思うんだけどね。
そう、私の目の前にはでっかい熊がいる。
しかも、見つめ合ってます!!!!
大きさは、立てば3メートル以上はあるくらいかな?
デカい.........
デカいし怖いよ............
しかもこの熊、頭が3つある。頭が3つあるデカい熊。
うん!!私ヤバくね?
あぁ、死んだなこりゃ...........
いやー、いい人生だったよ。最後の方に目を瞑れば。うん、むしろ最後の方はクソ悪い人生だった。
「お父さん、お母さん、兄貴...............」
ごめん、世話ばかりかけて............
今まで、ありがとう............
熊が動き始めた。熊の口が開き、私を目掛けて迫ってくる。
あぁ、もっと生きて.................
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(...............お願い........................生きて...............)
.............ん?..............誰だ?また、私の頭の中に?
............いや、違う。これは、昔の記憶?
この声は、誰だ?なんだ?懐かしい声の............
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あぁ、やっぱ生きないと............
また、親に迷惑かけちゃう...............
帰ったら、家族に謝らないと...............
じゃあ、やっぱりまだ死ねない!!!!!!
私はコイツから逃げて.............
いや、コイツを殺して私が生きる!!!!!!
「グルガァァァァァァァァァァ!!!!!!」
熊の口が迫ってくる。牙が私の肩に軽く触れたと同時に机の上に置いてあったフォークで熊の"目"を刺す。
「グギャァァァァァァァァァァァァァ!!!!」
熊が痛みで暴れている隙にナイフを拾い、後退。
あの熊には頭が3つあるし、目を1つ潰した所で意味はないだろう。
クソッ、私に熊と戦えるだけの武器は無いぞ!!
それに、お腹が空いて力が出ないー
うぅ〜ん、それに金属バットに釘バット、鉄パイプ、椅子、机、ナイフ.................
有効打になり得そうな武器が1つも無い!!!!
どうせ、熊の体にナイフを刺した所で厚い毛皮で刺さんないだろうし、バット類も効きが悪そう。
取り敢えず、机を倒して防壁代わりにして凌ごう。椅子は投げつけとけばいいっしょ。
金属バット、釘バット、鉄パイプも投擲武器として使う。
ナイフはいざって時の武器として持っておこう。
良し!!作戦は決まった!!実行へ移す..........
「グガァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」
――バキィッ――
熊が暴れ、机と椅子がペチャンコに潰された。
え?マジで?熊が少しパンチしただけで壊れたんだけどぉ?
これは、私が作ったやつだから脆かったの?それとも、あの熊が強すぎるの?
いや、どちらにしてもあの机を防壁にしなくて良かったよ。じゃなきゃ、私は今頃ペチャンコだ!!
「グゴォォォォォォォ!!!!!!」
熊がこちらに迫ってくる。しかも、完全に敵意の眼差しを持って............
マズイ!!一度、撤退!!!
元来た道を戻れぇぇーーーーー!!!!!!
私は夜の森を全速力で駆けていく。
熊に追いつかれないように................
金属バットや釘バット、鉄パイプを投げながら、夜の森を走り抜けて行ったのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます