追放


 気付けば、私は王都の外に連れ出されていた。

 私の数少ない親友や担任は、私を庇って助けようとしてくれたみたいだけど、無理だったみたい。



 手元には、小さな皮袋と金貨2枚、あと黒パンが1つ................



 なんで、私がこんな目に遭わないといけないんだろう............

 女の子が1人、夕暮れの森を歩いて行く。



 「..................追放、.....か」




 情けない悔しさで、目元が滲む。

 でも、同時に奇妙な解放感もあった。

 不安と、ほんの僅かな奇妙な高揚感。

 胸の奥に灯った小さな炎を抱えて、私は歩き出す。



 役立たずと捨てられた私の、異世界での冒険が始まるのであった。

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