MYお正月だよ

@my4136

第1話

ワンホールケーキを買って、ロウソクを立てて誕生日を祝うのは、家族と暮らしている10代くらいまで。実家を離れて暮らし始める20代前半は、人間関係が複雑になってきて、周りは自分の誕生日なんか知らない人ばかりになるけれど、まだ何とか『ハッピーバースデー』とか言って自分で用意してしまう。三十路が見えてくると「いくつになるの?」この質問が嫌になってきて、誕生日が他の364日と変わらなくなってくる。すごく頑張ってデパ地下、だんだんコンビニスーパーのデザート売場で、カットケーキを買うようになる。そもそも生クリームがくどくなってくるし・・・。


そんなある日、ふと思った・・・。

「誕生日って、自分のお正月なんじゃない?」

生まれた日は、人生の元日。


それから近所の神社にお参りに行くようになった。遠出をしてよく遊びに行っていた街に、自分の干支を祭っているお寺があることを知って、出掛けていくようになった。何にも無いのが一番、一年間無事に過ごせたことに感謝する。たまたま年の暮れ近くの生まれなので、長い間会っていない友人に、糸一本でも縁をつないでおきたい人に、年賀状がわりの葉書を出す。


他の364日に埋もれてしまっていた誕生日が、また特別な日になった。

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