日記帳の名前はデーモン小暮!!

かるびの・いたろ

第2話日記の神さまはハダシで

日記の神様は、道のむこうからやってきた。

それは自宅のそばに降臨した。

 私はいつもの道をほとほと歩いていた。

 かわっていたことは見事な桜の花が咲いていたことくらいか。

目の前を二人づれの女子大生がこちらへむけて歩いてくる。その片割れが通りすがりに突然さけんだ。

「おんぶしてー」

 足下をみる。ハダシだ。ハダシのゲンだ。

 そのうえおんぶしてくれだと。

 何様だ、おまえ。アベベか。アベベだな。

 ハダシの王者アベベだ。

 もう片方がすかさず私にいった。

「いいから、いいから、相手にしなくて」

衝撃のあまり、帰宅した私は日記をつけはじめた。

 そのへんの紙のノートに。それ以来二十年にはなる。


なんだよー自慢かよーと思ったそこのあなた。全然自慢じゃありません。

 日記はおもしろいこと書こうとしてはだめ。アンネ・フランクのことは忘れましょう。

 つづけることには毎日記録することを決める。それも具体的なこと。

 たとえば、日々の食事。私はこれをつけています。あとは外出の記録。

 ほかの人がよくやるのが毎日の天気やその日の気温。

 

 こういう客観的な事実を淡々と書きます。

 もちろん、他人が読んでもちっとも面白くない。

 Webで備忘録がわりにブログ等をつけてる人もいる昨今。

 紙のノート限定なのも理由は簡単。

 みている人がいない日記がわりのブログでも、うっかりだれかが迷いこむかもしれない。

 調べものをしていてやっとたどりついたホームページやブログ。

 そこに関係ないどうでもいいことしか書いてなかった脱力たるや。

 それを思えば、私は紙の方が落ちつくんです。


個人的には自分にとって参考になります。

 最近体重が増えたなと思う。日記を確認する。

 すると、夜食をたべすぎてたので注意する。

 お通じがよくないときも日記をひっくりかえす。

 野菜をとってないことに気づく。などなど。


 毎日面白いことを書こうとすると疲れてしまう。

 普通の人はつづけられない。

 別にうまくなくてもいい。

 わざわざ人さまに披露するごちそうではない。

 ようするに白いお米のご飯。これが日記をつづける秘訣です。


 終わり

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