パープルの空
@yn013077
第1話
私は祖母にとても可愛がられた。
それだけが人生のうちで自慢できること
かもしれないほどに。
祖母は祖父と仲が良くて寝る前には
一緒に甘いコーヒーを淹れてのんでいた。
モナリザの顔がついたコーヒーカップが祖母と私のお気に入りだった。
クリープをたくさん投入して大人みたいな気分で飲んだ。
モナリザの顔がついたコーヒーカップが祖母と私のお気に入りだった。
クリープをたくさん投入して大人みたいな気分で飲んだ。
モナリザは泣いているように微笑んだ。
だけど、それを不思議と思わなかった。
それから祖母と同じ布団に入った。
それはそれはとてもあたたかく、子供の記憶に深く刻み込まれた。
去年、占い師に亡くなった祖母が私のことを心配していると言われた。
確かに、私は祖母からしたらたくさんいる孫のうちで一番、要領が悪いし、騙されやすいし、ひねくれてるし、根性もない。
でも。
なんとか生きている。
なんとか生きてる私だよ。
私は空を見上げた。
青空だった。
祖母と夕暮れに歩いたパープルの空はなかなか見上げたところであまり最近は見ない。
もう子供ではない私がなかなか死んでしまわない理由は香しいコーヒーとモナリザの微笑みのおかげにある。
前を向くとき、私の幸せを願ってくれた人がいる。
一歩一歩、一歩一歩。
引き下がるわけにはいかないのだ。
諦めない。
パープルの空 @yn013077
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