僕の、占いとは無関係のスピリチュアルな話

崔 梨遙(再)

戯言 2274文字 サラッと読んでください。

 僕は42歳の時に臨死体験をしました。それは、『ある日、意識を失って』という短編(掌編?)に既に書いています。これは1人でも多くの人に読んでいただきたいと思っています。そこで書きたかった(お伝えしたかった)ことは3つ! 『死ぬって、意外に怖くない』、『三途の川って、こんな感じ』、『生きてるって、なんだか温かい(暖かい)』ということでした。このエッセイに嘘はありません。体験を等身大で書き上げました。


 なのですが、嘘は書いていませんが、書いていなかったことがあります。


 例えば走馬灯。確か走馬灯のお話も書いていなかったように思います(後で書き足したかな?)。書きたくなかったからです。見ていて吐きそうでした。楽しかったり嬉しかったことは少しだけで、嫌なことや苦しんだことの方が圧倒的に多かったのです。見せつけられるのが苦痛でした。いい感じに忘れかけていたつらかったことまで思い出さされます。心の中の『かさぶた』を剥がされます。かさぶたの下はまだ傷が癒えていないのです。走馬灯を思い出すのも嫌でしたので、多分、走馬灯の話は書いていなかった、あるいはサラッと書いたか? どちらかだと思います。


 ここからは絶対に書いていません。何故か? 僕の個人的な事で、『ある日、意識を失って』には書かない方がいいと判断したからです。


 意識体として漂っていると、声が聞こえました。重く威厳のある声で、話し方はゆっくりでした。聞こえたといっても、耳がない意識体ですから、テレパシーのようなものだったのでしょう。


『同じことを問う、お前は何者だ?』

『だから、藻掻き足掻く者やって言うてるやろ』


 この時の僕には喜怒哀楽はありません。無です。無感情なので声に対する畏怖も感じません。


『藻掻き、足掻くというのは生きる目的ではない。目的を忘れたか?』

『そう言われてもなぁ』

『お前は以前、意識体の世界で何をやっていた?』

『あ! 思い出した。さ迷える意識体を導く案内役みたいなことをやっていたと思う』

『そうだ、それから時が経ち、今のお前はこちらでは何をやっている?』

『いろんな意識体のグループを訪れて、教師みたいな、講師みたいなことをやっている。そうや、だから波瀾万丈なんや。受講生より経験豊富やないとアカンから、いろんな経験させられるんや』

『そうだ、それで? 今世の目的は? お前はなんのために生まれた? なんのために生きる?』

『人に……寄り添うため?』

『そうだ、思い出したか? お前は何故、人に寄り添う? 何故寄り添おうとする?』

『誰かに寄り添ってほしい時に、寄り添ってくれる相手がいない時の孤独感を知っているから。誰かに寄り添ってほしい時に、寄り添ってくれる人がいた時に心が救われることを知っているから。そして、僕も誰かに寄り添ってもらいたいから』

『そうだ。それで? これからも人に寄り添うのか? これだけ女や仕事で裏切られてきたのに。傷ついて、一時期は性的な不能にもなったのに』

『それでも……人に寄り添いたい』

『また裏切られて傷つくぞ』

『もうええよ、僕も変わった。誰が相手でも、いくらでも僕を裏切ったらええねん。何度でも許してやるからよ。こうなったら、どこまで許せるか? 自分との戦いや』

『そうか、だがまだ人生の目的があるだろう?』

『ああ、お袋から引き継いだテーマ、愛の追求と追究ね(『愛のエッセイ集』に書いています)? それはわかってる』

『では、裏切られても傷つけられても、人に寄り添い続けろよ』

『わかった、わかった』

『見ろ、お前の運命の本だ』


 A4の見開き2ページ、みんなそこに自分の運命の大きなイベントが書き込まれている。自分の出身のグループによって運命の本の色が違う。僕は緑。これは以前、僕にも見えたこと。人には運命の本がある。ちなみに僕の兄はグレーで姉は赤、そこまでは僕も知っていた。だが、僕の知らないことがあった。僕の本は見開き2ページの右のページはビッシリ書き込まれていたが、左のページは白紙だったはず。だから僕は早く死ねると安心していたのに。なんと白紙だったはずの左のページにいろいろ追記されているではないか!


『左半分は白紙だったでしょ?』

『書き足しておいた。悪いようにはならん、安心しろ。少し延命して、お前のやることを増やした』

『僕、この意識体の世界でも仕事がたまってるんで、意識体の世界に戻りたいんですけど』

『今はダメだ。お前は物質世界を嫌がるから、普通の人間が3回生まれて体験するところを1回ですませる。だからいつも波瀾万丈になるのだ』

『まあ、それもわかっていたことやけど』

『行け! 裏切られても女を愛するんだ、そして女で傷つき、女に癒やされろ。女だけではない、全ての人を愛して、全ての人に寄り添え!』



 という、誰かわからない(でも、多分、知ってる)オジサマとのやり取りがあったのですよ。僕は臨死体験がきっかけで、人生観とか、考え方や感じ方とかいろいろ変わりました。でも、これは書きたくなかったんです。何故か? と言いますと、いくら臨死体験真っ最中のこととはいえ、皆様から『僕が痛い奴』だとか『何を言ってるの? 頭おかしいの?』と思われるからです。『オジサマとのやり取り』、皆様は信じられませんよね? いいです! いいです! 信じたくない人や信じられない人は信じてくれなくてもいいです! なので僕を頭がおかしい人と判断するのはやめてください。



 今回、『そんなに裏切られて女性不信にならないんですか?』と質問されたり『スピリチュアルな話が聞きたい』というお声がありましたので、書きました。それでは、また。

m(_ _)m




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僕の、占いとは無関係のスピリチュアルな話 崔 梨遙(再) @sairiyousai

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