ノートをコピーしていただけなのに、異世界で〈複写〉は万能でした

輝山 軽介

第1話 ノートをコピーしていただけ、のはずでした

「頼む」


幼なじみで同級生の秋月飛鳥あきづきあすかに手を合わせ、


「神様、仏様、飛鳥様。お願いだからノートをコピーさせて下さい」


と拝むように頼み込む。


だが、


「いつのテストでも、私のノートで勉強しておいて、私より良い点数を取るから嫌!!」


などと、よく分からない理由で断られた。


最終的に、一緒にテスト勉強をすることと、テスト後にケーキを奢る約束をすることで、どうにかノートを借りることができた。


二人でコンビニへ移動し、二冊目のノートのコピーを始めたときだった。

コピー機の蓋を閉じ忘れたかと思うような光が見える。


――いや、それどころではない。


それよりもずっと、白く眩しい光を浴び、僕は意識を手放した。

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