第2話  にじょうさん  

 本家のお墓は、二上山にじょうさんが望める場所にあるそうです。


「良く、そんな場所が分かったね」


 私が聞きますと、「奈良の叔母さんが亡くなった頃に、大阪の伯母さんに聞いたんだ」


「えーー!? 奈良の叔母さん、亡くなってたの!!」


 兄妹は、あきれ果てた表情で、「どれだけ前のことだと……知らせました!!」の一言……雰囲気でどつかれましたね。ハイ、私とこの人は相性が悪いらしく、機嫌良く私に喋ってくれるのも珍しい事なのです。ここは、黙っておきましょう。


 兄妹の口から、あまりにも何度も『にじょうさん』という山の言葉が聞こえてきました。

 でも、奈良県のことは何も知らない私には、何処か知らない話にしか思えなかったです。


 でも、ちょっと待て、何年か前のバス旅行の時のことを思い出しました。


 バスの中から見た、案内標識、二上山ふたかみやまなら、すごく思い入れのある山だけどなぁ……私は、あることに気が付きました。


 そして、また話を遮って喋ってしまいました。


「その山って、『ふたかみやま』の事じゃないの!?」


 空気がまた変わりました。

 ほろ酔い気分で、機嫌良く話していた人の話を遮ってしまったのです。


 あ……やってしまった……怒られる……


 でも姪が助けてくれました。


「『にじょうさん』のこと『ふたかみやま』の事じゃないかって聞いてるよ」


 兄弟も娘の言葉は、ストレートに耳に入ってきます。


「そうかもね」


 興味無さそうに言いました。


 ふたかみやまなら、私の行ってみたかったところです。

 ーーーーというところで、明日、私の歴女っぷりを発揮してこのエッセイを閉めます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る