一つ目の糸

 雨音以外、

 なんの物音もしない夜。

 薄暗く埃が舞っている部屋

 

「なんだぁ?このカプセル」

 一つ、若い男の声がする。

 

「童もおる。

 どうするんじゃ?」

 二つ、花魁の様な口ぶりの男の声が、

 薄暗い部屋に響く。

 

「そうだね…それなら」

 

 と口を開き、何か返事をする男。

 その返答後、

 数人のコツコツという靴音がしたと

 思うと、すぐに消えていた。


 血と肉と死骸だけを残して。

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