理由4.全部愛している

私は全部好きです。


マヨネーズが嫌いです。子供のころから。食べたらオエーってなります。でも嫌いな食べ物として好きです。好きなものばかりの中できちんと嫌いなものがある、ちゃんと栄養あるものなのに吐きそうになれるって楽しいです。ありがとうマヨネーズ。嫌いを教えてくれます。


だいたい普通はバッドなものも私はグッドです。


みなさんは世の中の森羅万象に点数をつけるとこれは10点とかこれは80点とかだと思うのですが、私は森羅万象90点以上です。


なので嫌いな人にもありがとうを言えます。大好きを罵倒することもできます。

この世界はクソです。でもだからいいのだと思っています。


争いも好きです。傷付けた時のかなしさも、分かり合えないままの不安もすごくしんどいけども、それがなくては私ではないです。だから私は好きなのだと思います。


もちろん寒い時期に電気毛布で温めた布団の中で眠りにつくことも好きだし、仲の良い人のおもしろい話で笑うのも好きです。カレーが好きです。お店のも自分で作ったのも。


同じくらいバッドも好きです。


だいたい他の何かが対立してるときどっちも分かるなぁと思います。どっちも好きです。誰かと誰かがケンカしてる時、私はニコニコしてます。だって好きな人と好きな人が好きなことしてるので。嫌われます。


そのため私は組織に所属することをあきらめました。会社とかでこんな奴受け入れてもらえないので。もめてる時にニコニコしてるとあんまり溶け込めなかったです。そのおかげで貧しい暮らしをしています。


でも好きです。狭いワンルーム。洗濯物は一回このくらいまでと決まってます。ドンキの菓子パンは68円の時があって1円当たり4キロカロリーを超えるのでうれしいです。カロリー/値段が高いものがうれしいです。カロリーオフの高いモノを見てひきます。オフした分を粉末か何かにして郵送してほしいです。


仕事をがんばった日はドデカミンとポップコーンを食べます。病気とかしたら終わるだろうなと思います。だけど病気して終わっていく自分を想像するとそれはそれでわくわくします。だってすんごいこと言えそうですし書きそうです。だからこんな暮らしが大好きです。


こんなやつがノーベル文学賞とるわけないなと思います。きっと商業作家にさえなれずに飢えて死ぬのだろうなと思います。でもそんな自分も好きです。お金稼いでいっぱいドデカミンとポップコーン食べてる自分の方がちょっと好きなだけです。


私はどんな未来も好きです。世界が私をゴミだと言ったとして納得します。それでいいです。そう教えてくれた世界のことも好きです。私を必要とする世界も好きです。どちらにしても好きなもののためにいっぱい頑張りたいなと思います。


誤解してほしくないのですが、犠牲とかマイノリティーについて話しているわけではないです。ただすべてにきちんと好きだと言えるべきだと思うんです。


肯定できるのか?ということです。いかなる自分もいかなる世界も。


世界はどんどん変わっていきます。その中で自分を保って、そのうえできちんと肯定できるべきだと私からは見えています。私以上にそうできている人があんまり見つからないです。


ポジションにばかりこだわって自分を壊したり、自分が不当に扱われていると世界の方を非難したり。世界は変わる、自分らしくいる。そしたら扱いは刻々変わります。でもだからってどうなっても好きなんですよ。


この時代に生まれてよかったです。何度でもここに、また自分に生まれたいです。


私はそういう風にして、読んだあらゆる人が理由なくどんな場所でもどんな時代でもすべてを肯定できるような物語を書こうとしています。


宇宙の果てを目指す人も、土着の田舎の人付き合を死守するためだけに行きて死ぬ人も、戦場で人を撃つ人も、暖かな自宅で我が子を抱きしめる人も、みんなを一旦肯定できるようにしたいです。


おかしいと思っていただけたら別に他の手段でもいいんです。ぜひ私より優れた物語を書いてください。そしてあなたの授賞式をお祝いさせてください。私はあなたが好きです。


または単純にコメントでこんなダメな私を批判したり罵詈雑言を浴びせてください。お返しに骨の髄まで愛して差し上げます。


大好きです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

私がノーベル文学賞をとる理由 ぽんぽん丸 @mukuponpon

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る