サイトK事案追加報告書 SCP-K003-KAC-A
■報告者:特別収容サイトK責任者 木舟管理官
■オブジェクト(新カクタスフォーマット):
・収容クラス:★★☆
・情報機密レベル:★★★★☆4 Secret
・撹乱クラス:★★★★☆
・リスククラス:★★★☆☆ Warning
■特別収容プロトコル:
SCP-K003-KAC-A は、服用型カント計数機と装着型位置情報端末によって24時間体制で体内ヒューム値を計測し、現在地を把握されること。
また、SCP-K003-KAC-A は引き続き、SCP-K003-KAC 内部に収容し、SCP-K003-KAC と合わせて特別収容サイトK飛地として、カント計数研究会管轄の元、空間及び体内ヒューム値の変動を記録、解析すること。
SCP-K003-KAC-A が、必要に応じて SCP-K003-KAC 外に出る際は、サイトK所属職員一名を SCP-K003-KAC-A を目視できる範囲に配置し、SCP-K003-KAC 内に戻るまで、これを監視すること。
サイトK所属研究員は、最低でも週に一度 SCP-K003-KAC-A と面談し、インタビュー記録を追加更新すること。その際、面談を担当する職員は、SCP-K003-KAC-A の有するヒューム値変動による現実改変が偶発的に発現した場合に備えて、非現実性無効化体質を確認されている職員、あるいは携帯型SRAを着用した職員を起用すること。
また、万が一の収容違反が確認された場合は、その深刻度に応じて速やかに武力を行使し、これを無力化すること。この一連の対応は、逐一、SCP財団日本支部理事に相違なく報告することを定める。
■説明:
SCP-K003-KAC-A は、日本国■■県■■市■■町■丁目■の■■番地に所在する単身者向け賃貸物件■■アパート202号室(以下、SCP-K003-KAC)に居住する、自身の現実性を周囲の現実性変動に同期させる能力を有する人型実態である。
SCP-K003-KAC が不定期に現す低現実性の影響に曝露し、119番通報をしたことで発見に至った。
SCP-K003-KAC-A 自身は、インタビュー記録(補遺K003-KAC-A.1)や経過観察ログ(補遺K003-KAC-A.2)からも、自身の有する現実改変能力を認識していない可能性が高く、また、無意識下で自身の持つ現実性をほぼ遅滞なく周囲の現実性の不規則な変動と同期させる能力が、本人の意識化でどの程度制御可能なのかは、現時点では未知数であると言わざるを得ない。
このことは、SCP-K003-KAC-A 収容活動時に、SCP-K003-KAC 空間内部に踏み込んだ一般人(救急隊員三名)が、SCP-K003-KAC-A に触れたことで同様の異常性に曝露したこと。それにより、SCP-K003-KAC-A 自身の同期課程に、人数分の負荷が加わり SCP-K003-KAC-A の発現する現実改変能力が暴走傾向を示したことからも、決して軽視してはならない懸念事項であることに留意すべきである。
以上の懸念事項から、SCP-K003-KAC-A の有する潜在的な危険度を鑑み、収容クラスを★★★
しかしながら、SCP-K003-KAC-A の有する現実性変動値の可変範囲が、既存カント計数機の上限を振り切れていること、また、特にヒューム1を下回る低現実性に対する適応力と耐久性の高さについては、例えば、今後のクラスCブロークン・エントリー型ワームホール内での実態安定化研究の一助になる可能性は否定できない。
よって、不定期に低現実性を現す SCP-K003-KAC と、その内部に現実性を損なうことなく二年間居住している実績のある SCP-K003-KAC-A との取り合わせを維持しつつ、その状態で確保、収容するものとし、今後の経過観察を続けていくことを提案する。
経過観察の結果次第では、SCP-K003-KAC を多次元ワームホール研究開発拠点に定め、SCP-K003-KAC-A をサイトK管轄職員として雇用することで、低現実性空間における安定的な次元移動の可能性について、検証可能な実験計画を立案できるものと考える。
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