私は自他ともに認める社内一の美女なのに!君はどうして、私を無視するの?

舞夢

第1話 自他ともに認める美女が美少年発見!捕まえようとしたが、逃げられる。

私は柏木美緒、自他ともに認める美女。

その美貌と接客力(愛想はいいの)で、国内有数の総合商社高田物産で受付嬢をして

います。

だから成績優秀、将来有望な有能男子社員(ご実家の家柄含めます)、イケメン男子社員(アイドル並みルックスとか、有名芸能人、スポーツ選手の御子息)からのデートや食事(海外旅行もあります)誘いは、途切れることはない。

(でも、全部キャンセルしているよ、軽い女ではないので)


「次はどんな男をキャンセルして、落ち込ませるか」が最大の楽しみです。

実際、デートやら何やらを(もう笑えるほど必死な顔で)申し込んで来ますよ。

最近は、一流取引会社の社長さんたちから、御曹司と「お見合い」なども、申し込まれて来ます。

(全て高価な贈り物が最低条件です、当たり前でしょう)


でも、この私は、簡単には落ちません。

ホイホイと誘いなんて、乗りたくない、そんな軽い女と見られたくない。

(でも、渡されるプレゼントは全て貰います)

(渡して来た男に、つかの間の夢を見させて、無残に捨てる快感が大好き)

(贈り物?もちろん、すぐに現金化します(笑))


そんな「高嶺の花日々」を送って、新年度の4月となりました。

いつものように同僚受付嬢の佐藤由紀子と、受付に立っていると、とんでもない美少年社員が入って来ました。


「あ・・・メチャ可愛い」

(男の子です、今まで見たことなかったから、新入社員かな)

(ヤバいくらい、可愛いし、美形です)

(色白で、美肌、背は私と同じくらい、細身だね)


佐藤由紀子も、じっと見ています。

(見なくていい、君は男好きだから)

(君にはもったいない、美少年過ぎる)

「名前聞くかな」

(こいつ、手も口も早いから)


「は?それ、私がするよ」

(本当は私が聞きたい)

(ついでに、手を握りたい、少し情報が欲しい)

(佐藤由紀子、君にはあげない)


「あの子、可愛い、目の保養になる」

「これから楽しみだ、デートに誘うかな」

(佐藤由紀子は、スケベ丸出しで、新人美少年をガン見している)


「こら!やめてよ!はしたない」

(私が誘いたい、誘って、お持ち帰りして・・・なめて食べたい)

(淫欲むき出し?いえ、たまには自分から攻めたいの)


しかし、新人美少年は我々の前を、チラリとも見ないで、スタスタと通り過ぎようとします。

(うわ!目の前で見ると、すごい)

(顔、AI美少年で、お肌も白くてヌメヌメ・・・なめたいよ)


「ねえ、君、新入社員?」

(私が聞きました、由紀子に先に、勝った!)

(でも、あがってしまった、顔赤い、実は美少年趣味だから)


「はい、そうですが、何か?」(可愛い声だ、少しハスキー)


佐藤由紀子が、(無駄に)しゃしゃり出た。

「ようこそ、高田物産へ、ちなみに、私は佐藤由紀子」

(おい!自分だけ名乗るな!)

(その淫乱むき出しの目で、美少年が引いている)


私も(負けてはいられない)

「あ、私、柏木美緒、二年目です」

(また、噛みそうになった、年上もばれてしまった)


美少年も名乗った。

「加藤・・・明るい風と書いて、あきかぜ、と言います、よろしくお願いします」

(珍しい、でも、上品な雰囲気のある、お名前だ)


「では、また」

(「もう一声」かけようとしたら、明風君、振り向きもせず、スタスタと歩いて行ってしまった。

(マジに茫然自失だ、ミス高田物産の名誉も何もない)

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