第5話

「事故があったな」

「うん、一人死んだね」

「黒い車のようだね」

「そうだね」

「少女の仕業じゃな」

「どうするの」

「まずはどこにいるのかを探さないと」

「どうやって」

「わしは感じることができる。でもとぎれとぎれで、感じられない時のほうが多いがな」

「そうなの」

「深い恨みを持っているとはいえ、基本の感情や思考は七歳の少女のまんま。気まぐれで、気が高まった時だけしか感じられんな」

「……」


また事故があった。

今度は黒いスポーツカーだ。

状況は前回と同じ。

一見はよくある自損事故。

だが運転手の首は不自然に折れ、フロントガラスは妙な割れ方をしていた。

担当の警察官は悩んだが、前と同じ報告書を書いた。

それ以外どうしろと言うのだ。


「また事故があったね」

「うむ」

「少女が犯人?」

「そうじゃな。黒い車ばかり狙っているな。黒い車にひかれて死んだから。で、闇雲に黒い車を襲っているようじゃな」

「どうするの?」

「探す」

「探す?」

「探して、依代を壊す。そうすれば少女の怨念は、いやでも事故現場に戻るだろうな。猟銃があったろう。おまえ、使えるな」

「うん、許可書もある」

「見つけたら、撃て」

ばあちゃんが強く言った。

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