雛菊ちゃんとおばあちゃんの家に⑳山の幸探し
5日目
「ほら、朝よ二人とも、起きて起きて!」
母さんが襖を開け太陽の光が目に入る。
「布団はこっちで干しとくから顔洗ってきなさい」
「はーい」
「わかりました」
母さんに急かされて洗面所へ・・・
昨日のいなり寿司と卵焼き・ウインナーなどを食べて
「雛菊ちゃん、ここ木の根っこがあるから気を付けてね」
「わかりました」
僕たちは何も整備されていない山の中にいる。今日はここで食材探し。
「二人ともこっち来てみてくれ」
おじいちゃんが何かを見つけたみたい。雛菊ちゃんと一緒におじいちゃんの元に向かうと
「下を見てごらん」
じいちゃんの足元には何か大きなとげが生えている。完全に周囲に溶け込んで見つからないよ、これは。
「これがタケノコなんですか?」
「そうだよ。持ってきたスコップで傷つけないように周りの土を掘ってみて」
みんなで土を掘ってみるととげが茶色い突起物に変わっていく。雛菊ちゃんはその姿を見て首をかしげている。どうしたんだろう?
「これがタケノコなんですか?」
「雛菊ちゃん、白いタケノコしか知らない?」
「はい」
「確かにそっちの方が見慣れてるもんね。ちょっと待ってね」
そうか、ゆでてるタケノコしか知らなかったらわからないよね。母さんは持ってきたクワでタケノコを掘り起こして、タケノコの底部分を雛菊ちゃんに見せる。
「ほら、これなら見覚えがあるんじゃない?」
「普段見るタケノコです。この茶色いのが自然に生えている状態なんですね」
「そうだよ。この皮を剥いていけばお店で見るタケノコになるわ。でもとれたてのタケノコだと薄く切ったらお刺身みたいにして食べれるのよ。後で食べてみようね」
「固くないんですか?」
「新鮮だと食べれるのよ」
さらに山を探し回っていると何本かタケノコを見つけたり、キノコや山菜もたくさん見つかった。でも今回のもう一つの目的であるあれが見つからないな。
「豆みたいなものを探すんですよね?」
「うん。むかごって言ってツルについてるんだ。その下を探せばあれが見つかるはずなんだけど」
雛菊ちゃんと一緒に探してるけど見つからないな、むかご。すると
「あれじゃないですか?」
雛菊ちゃんが遠くを指さす。その先には緑のツルが生えているけどむかごが生えてるかどうかはわからない。近づいてみると茶色い粒が見えてくる。
「雛菊ちゃん、よく見えたね。これ探してたむかごだよ。このつるをたどって地面を掘ってみよう」
「はい」
むかごが自生しているツルの地面を掘ってみる多数の根があって、そのうちの一本が少し太くなっている。
「これが自然薯ですか?」
「そう。自然薯見つかったよ」
みんなに伝えて掘り起こしていく。折れないように慎重にほらないと。
本が導く恋物語~その猫の名前は何て言うんですか?~ @amaten04
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