第2話 勇者と魔王 互いの心境。
魔国 バルディウス国。
その名の通り、魔物達が住んでいる。魔物や亜人に優しく、人間に厳しい国。
人間が住むアルスラン国や女神アルスフィアを崇拝するリンドバーグ国からは敵対視されている。
アルスラン国から南西に進むと"南の森"という魔物の最低ランクがCランク、1番上の魔物がAランクしか出てこない恐ろしい森。
しかし、この恐ろしい森を抜けなければ、魔王のいるバルディウス国には近づけないし、その奥には水と沼で足が取られ、何人もの冒険者達を葬ってきたことで有名なサザルナ平原が待ち構えている。
「待ってろ、魔王ギネヴィ…!」
勇者リオンは考え、改めて魔王を倒す決意を深める。
一方その頃、魔王の部屋に1羽のカラス。
偵察鴉が報告に帰ってきたらしい。
「報告よ〜、南の森周辺にて勇者パーティーと思われる集団を確認〜」
「そうか、ようやく来たか…勇者。」
「持ち場に戻れ、偵察鴉。」
そういうとカラスはゆらゆら揺れてから、スッ……と消える。
魔王はため息を着いて、一言呟く。
「はぁ…戦いたくない。」
「だが来てしまったものは仕方ない」と魔王は玉座から立ち上がりながら言った。
「迎え撃たねばならない」
彼の言葉には深い倦怠感が滲んでいた。
戦うことを好まず、平和を望んでいるのに、運命は常に彼を戦いへと駆り立てる。
「配下を集めろ」彼は静かに命令した。
「全員に伝えろ——勇者が来る。我々の領域への侵入を阻止せよ」
魔法使いであり、宰相である側近のクラリオンが進み出た。
「全ては、魔王様のご意思通りに」
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