第2話

「あの……何故そんなに私の臀部を

 撫で回すんですか????」

「でんぶ?? 桜でんぶとか?」


リアちゃんは可愛いな〜。

顔がイイ女の子と一緒にお散歩してるだけで

俺は何でも出来る気がする。


中坊の時に好きな子の気を引くために

三階から飛び降りて足折ったりもしたし。


「私は君みたいな馬鹿男が大嫌いです」

「一理あるよね」

「えぇ……話通じてます?」

「でも男は馬鹿なくらいが丁度いいんだよ〜。

 俺の兄貴なんか頭良いのに

 借金10億くらいあったし♪」

「その借金10億はどのくらい凄いんですか?」

「えーと……

 俺がコンビニのバイトを週5でやって……

 500年くらい? したらとか

 兄貴が言ってた気がする」

「なるほど。

 由緒正しいクズの血統なんですね」

「マジそれな〜!」


リアちゃんずっと半目でカワイイ♡

そして何で俺の左手を払ってくるの??


「……」

「いやね? 

 リアちゃんの美尻がギルティよ。

 俺、無罪」

「良いですね、それ。

 では君の顔面が殴りやすそうな造りなのが

 ギルティという事で一発……」

「わ、分かった!! 謝る、メンゴッ!!!」

「と言いながらも左手が未だにいやらしく

 動いているのはどういう了見なのでしょう?」


違うんだって!!!

リアちゃんの美尻が凄い柔らかくて

触ってて気持ち良いのが悪いんだって!!!


「やれやれですね……」

「あっ、せめて一思いに———」

「オラァ!!!!」

「ひでぶッッッ?!」


な、何故にお腹……。

めっちゃヨダレとか出る。


「顔って言ってたじゃん……!」

「来ると分かっている衝撃は

 大した事ないんですよ」

「そ、そんなの卑怯じゃ……」


髪を掴まれてリアちゃんの仏様みたいな

笑顔がすぐ目の前に。

まつ毛なっがい!


「私の美尻とやらで楽しんだんですから

 相応の対価という奴ですよ♪」

「趣味悪いよ、リアちゃん……」

「それはお互い様です」

「っ?!」


手離されたのが不意打ちだったから

地面にアツいキスをしてしまった。


冷たいしジャリジャリだし変な味が

口の中でパーティしてる。


ペッペッと砂つぶとか吐いてる内に

リアちゃんの背中が米粒かってくらい小さい。

慌てて飛び起きて、追い掛ける。


「待ってよリアちゃ〜ん!!!」

「待ーちーまーせーん」



♠︎



ジャリジャリの道を歩いて2時間くらい?

ようやく辿り着いたのは明らかに。


「心霊スポット……?」

「男の子とは思えない程にビビりですね。

 クズマサは」


川崎のラチッタデッラ?みたいな

オシャンティーな外国っぽいデカい街。

なのに霧がかってるし、人気ないし。


アアッ……


「なんか呻き声とか聞こえるよ!?」

「当然ですよ。

 ここは尸鬼グールの溢れる

 死者の都なんですから」

「ちょっと厨二病過ぎない??」

「何を言っているのか分かりませんが……」


良い加減にしろ!って感じに

リアちゃんに壁ドンされちゃった。


「君が考えてる程このロンドレイヴは

 優しくないんですよ。

 地獄に堕ちるのと同等かそれ以上の

 なんですから」

「リアちゃんがいるなら

 何処だって天国だけど……」


君は本当に能天気ですね、と

リアちゃんは悲しそうに笑って

ヤバい街の中へとフツーに入ってた。


「あ、あぶな———」

「ッフ!」

「アァア……」

「———いって」


肌がブヨブヨで紫色のグロい人型のモノが……

俺のすぐ後ろに来た、けど頭が切れて落ちてって

リアちゃんが剣を鞘に戻してた。


「別について来なくても大丈夫ですよ?」

「……本物、これ?」

「?

 えぇ。かつては普通の人間でしたよ」


足元に広がる液体と塊は

どう見ても本物の人間の……中身・・だ。


「オッ———」


俺はその上に胃の中身を全部

ぶちまけてしまった。

なんか、意識がボヤけて来た気が……


頑張って立ち上がっては、見たけど

地面が起き上がってくる。


はぁ……やれやれですね……


「———……きもちわる」


目の前で火花が散る。

カンッ……カンッ……あったかい。


カンッ……キンッ……音が変わった。


花火……じゃねーもんな。

近すぎるし。


「君は距離感が近すぎます。

 特に注意した方が良いですよ。

 ……そういう軽い男は」


リアちゃんの声だ。


「リアは気にしすぎなんだよ、色々。

 男なんて皆んな甘えたいもんなのさ!


 進むんならついていく。

 止まったならあやしてやって、

 また進ませてやる。


 ……そんなもんさ」


知らない声だ。

近い。


なんなら真上だ。


「……君は強いですね、マツマ」

「どうだかね」


プシュプシュプシュ……何かが泡立ってる。


「それで? この坊やは強いのかい。

 随分とったみたいだけど」

「まさか。

 私が斬った尸鬼の中身を見て

 全部……その、出しちゃったんですよ」

「はっはっはっは!!

 結構な事じゃないか!

 平和な世界で育ったってんだろ?」


笑ってる場合じゃないですよ、と

リアちゃんが怒っている。


プリプリな時でも話し方が優しい!


「ロンドレイヴにそんな

 軟弱な救世主は求められていません」

「しかしテイヴも……

 負け知らずのガウラも今や

 地面の下でゆっくり眠ってんだ。


 ロンドレイヴに必要なのは、

 強さじゃないもんなのかも知れないよ?」


リアちゃんが困った様に黙ってる。


「リア。

 ちゃんと休んだの、いつが最後だい?」

「放っておいて下さい。

 ……ちょっと上の空気を吸って来ます」

「卑怯だよ、それは」


リアちゃんの歩いく音が小さくなって

何処かへと消えてった。


「少しはこの坊やみたいに

 甘えてくれても良いんだよ、リア」


リアちゃんは1人で抱え込んじゃうだろうな。

昔の俺みたいだ。


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転生してハーレム作ったら無能な救世主の俺をキャリーしてくれるつよつよ女の子軍団が出来あがっちゃいました〜ここは栃木じゃないらしい〜 溶くアメンドウ @47amygdala

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