結言
伝統ある我が高速度鋼高校は、しかし一方では、新しい風を迎え入れる余地を常に持っている。これまでの校風にそぐわないとか、従来の在校生と気質が違うとかいったつまらないことで新しい存在を弾くようなところではない。もちろん、生徒一人一人を見ていけば、中にはそういった考えの人もいないとは言えないけれど、少なくとも私自身はそう思わない。ちゃんと向き合えば、お互いの向き不向きが分かってくるし、ある程度相手にも伝わる。そこまで進めば、皆が役立つ道も見えてくる。そういった、ある意味「使い分け」とでも言うべきものを、この学校は生徒に気づかせる気風がある。その機会を受け入れる余地は、確かにある。残りの高校生活でも、それから今後の人生でも、折に触れてこういった機会は巡ってくるのだろう。三人で廊下を歩きながら、私はそんなことを考えていた。
高速度鋼高校 ~こうそくどこうこうこう/ハイス・ハイスクール~ べてぃ @he_tasu_dakuten
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