第1話 金目 小春
(※を記した箇所は、各話の最後にある解説を参照のこと)
「いっけな~い、遅刻遅刻ぅ~!」
ベタベタに使い古された台詞とともに、私、
かじっているのは薄切りの食パン1枚。小食なので、これで昼まで充分持つのだ。(※12)
いつも以上のハイペースで走ること15 分、最終コーナーが見えてきた。ここを右に曲がれば、ちょっとくすんだ色の正門が見えるはず。そう思って油断したせいか、急に体がふらついた。ずっと駆けていたせいか、熱で頭がぼうっとして、手足にちゃんと力が入らない。(※13)
ペースを落として正門を抜けると、時刻は午前8時23分。始業まであと7分もあるから、もう大丈夫。落ち着いて階段を上り始めた。
3階まで上って教室に着いた頃には、もう息は整って、普段通り皆に挨拶できるぐらいには落ち着いた。ホームルームが始まる頃には、一限目の準備だって済んでいた(※14)。
【解説】
(※11)
モリブデン系ハイス:
およそ5%のモリブデン(Mo)と、およそ6%のタングステン(W)が添加された鋼。低コストで熱処理しやすい。靭性が高く、粘り強さを持つのが特徴。
なお、モリブデンは漢字で書くと鉬。
コバルトハイス:
モリブデン系ハイスにコバルト(Co)を加えた材質。
(※12)
高速度鋼は低コストで運用可能。
(※13)
過熱による硬度低下。
(※14)
従来の生徒(高速度鋼):たいていの場面で安定した粘りを見せる。割と何でも卒なくこなす。
解説の引用元:特殊超硬バイト開発ラボ
https://special-bite-lab.com/column/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%82%B9%EF%BC%88%E9%AB%98%E9%80%9F%E5%BA%A6%E5%B7%A5%E5%85%B7%E9%8B%BC%EF%BC%9Ahss%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F%E7%89%B9%E5%BE%B4%E3%82%84%E7%A8%AE%E9%A1%9E%E3%81%8B%E3%82%89
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