第4話 

 腕の痛みもほとんど消え去ると、神父が言った。


「じゃあ、魔力を意識しながら<ステータス>って言ってみるんだ」


「は、はいっ」


 . . . . . いや、魔力を意識ってなんだよ. . .


「『ステータス』」


 その時、全身から何かが湧き出てくるような感じがした


「うおっ」



 ’ステータス'

 ーーーーーーーーーーーーーーーー


【名前】 レイン・アリオス 

【種族】 人間族  【年齢】 5歳 

 魔力 : 2630042

【称号】

 <魔術師>  Lv.3

【スキル】

 〈魔法系〉

 [水魔法] Lv.1


 [火魔法] Lv.1


 [氷魔法] Lv.1


 [援助魔法] Lv.1



 〈剣術系〉  なし


 〈防御系〉  なし



【固有魔法】 ステータス


【総合能力】 D



 ーーーーーーーーーーーーーーーー




 . . . これって強いほう、なのか?


 総合能力 〈 D 〉って、めっちゃ微妙な気がするし、しかも〈魔術師〉?全然強そうじゃないが、、まあ、意外と強かったりするのかな?


「どうでしょうか」

「え、ええ。魔力量は少し少ないですが、まあ平均並みにはありますよ」


 ん?へ、平均?!嘘だろ、俺のお父さん、あの『英雄』だぞ?おっかしいだろ、お゛い


「そう. . ですか」


 あの女神、ほんっとにつくづく厄介な奴だな、マジで。


 勘弁してくれよ・・・




 ▽




「おーい、終わったかー」


 お父さんを先頭に、みんなが森の方から歩いてくる。


 何をしていたのかは分からないけど、何だかとても楽しそうだ。


「はい、お父さん。無事終わりました。待たせてしまってすみません」

「いやいや、全然。俺たちは結構楽しかったしな、飯も美味しかったし」


 アベルさんが答えた。アベルさんもにっこにこだな、おい。何かあったのか?


「ご飯?それって僕の分もあります?」

「ああ、もちろんここに. . あれ?」


 ・・こっちも大体分かってたけども


 昨日の誕生日会で気づいたけど、アベルさんは、そうめっちゃ食べる。まじ、めっちゃ


 剣士は腹が減るのが早いのだろうか。


「あれぇ、いやそんはなず……

「もういいですよ、待たせてしまったお詫びだと思っておいてください」


 結局、聖紋の儀には1時間以上かかってしまった。あの女神と話してたからかな?よく覚えていないが。


「おおぉ、ありがとぉ〜」

「どっちが子供だよ」

「あはは」


 俺も中身、大人なんだよなぁ。言えないけども。



「そういえばお前、ステータスはどうだったんだ」


 アベルさんが聞いてきた


「見たいんですか?」

「いや、無理にとは言わないが…」

「別にいいですよ」

「私も見てみたいわぁ」


 お母さんまで、、



「『ステータス』」



 ’ステータス'

 ーーーーーーーーーーーーーーーー


【名前】 レイン・アリオス 

【種族】 人間族  【年齢】 5歳 

 魔力 : 2630042

【称号】

 <魔術師>  Lv.3

【スキル】

 〈魔法系〉

 [水魔法] Lv.1


 [火魔法] Lv.1


 [氷魔法] Lv.1


 [援助魔法] Lv.1



 〈剣術系〉  なし


 〈防御系〉  なし



【固有魔法】 ステータス


【総合能力】 D



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 しばらくの沈黙の後、アベルさんは口を開いた。


「……ま、まあそこまで悪くはないんじゃないか」

「そ、そうよね」


 みんな、俺のステータスを見るとなんとも言えない顔をする。

 〈英雄〉の息子。その看板の重さから、彼らが何を期待していたのかは痛いほど分かった。


「ま、まあこれからだよな」


 アベルさんは不自然な笑みでこっちを見てくる。


「そ、そうよ。これからレベルを上げていけば、きっと強くなるわよ」


 お母さんまで、そんな露骨に出さなくてもいいじゃないかぁ、ちくしょうめ。まじであの野郎、絶対に許さんからな。


「それじゃあ、帰りますか」

「おう」


 ただ、お父さんだけは、俺のを見ても何も言わなかった。


 しかし、レインはその事に気づく事はなかったーーーー

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