第7話 それが彼女の結論(こたえ)なら
打ち上げ会場を早々に出る。私はこの場にいるべき人間ではない。いや、いたくない。
──前から中野さんのこと良いなと思っていたんだ
会社一のイケメンと噂の高い小金井くんから告白されていた。私から見ても小金井くんはお薦めの社員。優秀な
やっぱり何処までいっても女性相手の恋では女は男に適わない。女は男の恋敵にはなれない。
電車に乗った私の足が自然と向かったのはいつも立ち寄るバー。言わずもがな中野さんともここで飲み、ここから始まり、ここで何度も待ち合わせをした思い出の場所。いつも彼女が先に来て飲みながら私を待っていてくれた。
今日は、いや今日からはまた誰も待っていない一人飲みが復活する。
地下へと続く階段を降りてドアを押す。店の中央にあるアイランドテーブル席は空いていて、いつも中野さんが待っていた席には……嘘でしょ。
急いでドアを閉めて店内に入りアイランドテーブル席に急ぐ。そこにはいつもそうしてたように中野さんが一人腰掛けて飲んでいた。
「薫さんも打ち上げ、退屈になっちゃいましたか? 私、ああいう体育会的なノリの会って不得意で」
「どうしてあなたがここにいるの?」
「薫さんを待っていたんですよ。いつものように」
「だって、あなたまだ会場にいたじゃない」
「薫さんがいなくなってることに気付いて急いで追いかけてきたんですよ」
中野さんはヒラヒラとタクシーの領収書をかざした。
「小金井くんはどうしたの? 返事は?」
「やっぱり聞いてました? 返事はしてきましたよ。ゴメンなさいって」
「会社一のイケメンくんからの告白を断ったの?」
「ええ」
「どうして?」
「私、他に好きな人がいますから」
「それ、誰だか聞いてもいいかしら?」
「薫さんに決まってるじゃないですか。私、あなたにそう言いましたよね」
「その場の雰囲気で言ったんじゃないの?」
「本心ですよ。その場の雰囲気に後押しされたと言われればその通りなんですけど」
嬉しい。中野さんは他の誰でもない私を選んでくれた。次は私の番だ。
「今日はどうする? このまま飲む? それとも
「
「いいわよ。今日は私がイカせてあげる」
早々に店を出て近くのホテルにインする。『泊まりで大丈夫?』と尋ねると『ええ』という反応。
部屋に入るなり由美に抱きつかれ唇を強く重ねられる。由美の気持ちが唇と指先の動きから伝わってくる。その想いに応えるように私も唇に力を込める。
いつもならば私、彼女の順にシャワーを浴びるのがホテルでの私たちの暗黙のルーチンだけど今日はシャワーする時間も惜しい。今すぐ彼女を抱きたい。
唇を離してから服を全て脱がせた由美をベッドに押し倒す。宣言通りに今日は私がタチ。私も裸になって由美のいるベッドに潜り込み、すぐさま前戯を始める。
一通りの前戯を楽しんだ後、由美の股間に顔を埋める。
「か、薫さん! シャワー浴びてないです。そんなとこ舐めない……あっ!」
まだまだよ。あなたの出した
部屋に入ってから二時間、休みなく二人で求め合った。我慢出来なくなった由美が途中からタチにまわり、いつも通りに私も攻められた。たった二時間で私は二回、由美は四回もイッタ。
二人ともくたくたになった身体をくっ付けてベッドに収まっている。由美はよほど気持ちが良かったのか可愛い顔をしてスヤスヤと寝息を立てている。
私も眠くなってきた。今夜は気持ち良く眠れそう。ただ、眠る前に一通だけメッセージを送信する。別れと決意を込めたメッセージを送る。
私の
由美を幸せにするのは私。人生が豊かであると
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