こんにちは。
こちらにもお邪魔します。
なんとも心地よい読後感がありますね☆
お母さんはある意味、九条家の犠牲になったのですね。
その秘密の金庫はお母さんだけのもの。
それを知っていいのは電信技師だけなのかもしれませんね。
作者からの返信
千央さま
『碧き帝都』へもお越しいただき、ありがとうございます!
金庫の中に残されたものが、家のためでも誰のためでもなく「お母さん個人の、たった一つの想い」だった……。そこにある種の心地よさを感じていただけたこと、作者として非常に嬉しく思います。
仰る通り、あの秘密は蓮見(電信技師)という第三者が介在したからこそ、誰の心も汚さずに「供養」できたのかもしれません。
各作品、それぞれの「温度」を楽しんでいただけて、本当に励みになります。 素敵なメッセージをありがとうございました!
編集済
この短編の第一話は、静謐な世界観と詩的な文体が見事に調和し、テクノロジーの先にある人間の未練や祈りを丁寧にすくい取った文芸SFだと感じました。
「不完全な供養」というテーマが一貫して描かれ、誰ひとり完全には救われないまま物語が進む中で、母の秘密を沈黙ごと抱きしめる綾乃の選択が、読後に静かな痛みと深い余韻を残します。
音と沈黙のモチーフが耳の奥に残響するような、極めて成熟した完成度の高い一編です。
作者からの返信
神崎小太郎様、本作を見つけてくださり、そしてこれほど深く読み解いてくださり、本当にありがとうございます。「沈黙ごと抱きしめる選択」という言葉に、私がこの一編に込めた祈りのすべてを言い当てられたような衝撃を受けました。音と沈黙の残響まで感じ取っていただけて、書き手としてこれ以上の幸せはありません。
生き延びるためのシグナル、それが死んだあとに今度は明かされることに怯える魂の枷になる。それも30年間も!ようやく解放されることができてよかったですね。
記憶を人は改ざんするもの。けれど、死者も改ざんしたまま残していくのか…多分そうでしょうね。
どんな依頼が来るかはわからないけれど、主人公は死者の残留思念的な記憶をただ解放していくだけ。それが真実かどうかは関係なく…。
それでも見えてしまうものがある。
主人公は、それを、ただ流すか受け止めていくのでしょうね。続きはどんな依頼がくるのでしょうか?
作者からの返信
高瀬さくら様
第1話へのコメント、ありがとうございます! 「生き延びるためのシグナルが、今度は魂の枷になる」――そのやり切れないパラドックスを汲み取っていただけて、作者として深く震える思いです。
記憶は生きるための装置ですが、死してなお、その歪みが解けないことの悲劇を描きたかったので、高瀬様に「解放されてよかった」と言っていただけたことで、ようやくこのエピソードが完結したような気がします。
真実かどうかに関わらず、ただそこにある記憶を「流す」のか「受け止める」のか。主人公・蓮見のこれからの歩みを予感させるようなお言葉、大切に受け取らせていただきました。
次のお話では、また別の「記憶のカタチ」が登場します。 引き続き、帝都の夜の片隅で見えてしまうものたちを、共に観測していただければ幸いです!
こちらの作品も読みに伺いました。
静かな音楽に包まれた帝都の夜、仄暗い事務所で交わされる言葉やコーヒーの香りが、不思議とリアルに感じられました。AIの助手・小春の繊細な心遣いや、供養の儀式に隠れた人間の孤独と秘密。
現実とSFが美しく重なり、まるでレコードの余白のように心に響きました。
作者からの返信
悠鬼よう子様
こちらにもお越しいただき、本当にありがとうございます!
コーヒーの香りが漂うような事務所の空気感、そして小春の佇まいまで愛おしんでくださり、胸が熱くなります。「レコードの余白のように心に響いた」という悠鬼様の言葉そのものが、一つの詩のように美しくて、私の方が深く癒やされてしまいました。
科学で割り切れない人間の孤独や、言葉にならない想いを、これからもこの帝都の夜に刻んでいければと思います。
悠鬼様の『深海の呼吸』も、一文字ずつ大切に読み進めております。静かな水底に響くような筆致に、いつも背筋が伸びる思いです。他の作品もたくさん読ませていただきます。
温かいエールを、本当にありがとうございます!
冒頭はバッハのゴルトベルク変奏曲をバックで流しながら読みました。繊細で美しい文章にぴったりでした。(うっとりしながら読みました)
ストーリーも面白いです。確かな筆力に下支えされたSF的な面白さ(さりげないショールの描写などのガジェットがもうクラクラするほど好き)と胸に来るストーリー。静謐な文章で情感たっぷりに読ませていただきました。
すごい、すごいです!
あ、ジョンコルトレーンも流しながら読んだのですが、話も動いてきたことがあって途中でやめました。musicのチョイスもセンスがいいですね!
作者からの返信
不二原光菓様
最高に贅沢な読書体験をありがとうございます! バッハの『ゴルトベルク変奏曲』をバックに読んでいただけたなんて……!あの静謐で数学的な美しさは、まさに本作の執筆中にイメージしていた空気感そのものです。
ショールの描写など、細かなガジェットにまで目を留めてくださり、作者としてこれほど嬉しいことはありません。ジョン・コルトレーンへの切り替えも、物語の熱量に合わせて選んでいただけて、まるで音楽監督を併走していただいているような心強さを感じました。
確かな筆力と言っていただけたこと、これからの大きな励みになります!
編集済
何かすごい物を読んでしまった!いろいろ勉強になります。口寄せ師……憑依の仕方はSFだけど……純愛ですね!\(//∇//)
小春さんにも驚きました!
こちらにも来ていただきありがとうございます!
作者からの返信
うみたたん様
最高評価の★と、熱いコメントをありがとうございます!! 「何かすごい物」……!書き手にとってこれ以上ないほど痺れるお言葉です。
SF的なガジェットを散りばめてはいますが、その根底にある「純愛」という、泥臭くて切実な想いを汲み取っていただけて本当に嬉しいです!(//∇//)
小春の存在にも驚いていただけて、仕掛けた甲斐がありました(笑)。 うみたたん様の物語からいただいた煌めきを糧に、これからも精進します。 お忙しい中、ご訪問いただき本当にありがとうございました!
編集済
いつもお世話になっております。拝読しました。
アナログとデジタルの狭間のような、
イタコシステムは目から鱗が落ちるアイデアでした。
バッハのくだりの解釈もカッコよかったです。
引用:僕は封筒をラベルで管理する代わりに、香りで覚える。焦げた砂糖、湿った土、消毒液、安物の香水。人間はいつも、匂いの形で後悔を持ち込んでくる。
引用した理由は、僕がにおいにこだわるアンチヒーローだからです。においは後悔のかたまり。身に染みます。
又読みに来ます。先ほどは502エラーに肝を冷やしました。
作者からの返信
岩永 桂 様
こちらこそ、いつも大変お世話になっております!ご訪問ありがとうございます。
「匂いは後悔のかたまり」という言葉、まさに私が蓮見に託したかった感覚そのもので、深く共鳴していただけて胸が熱くなりました。 視覚や聴覚よりも、より原始的で逃げ場のない「嗅覚」を通して描く後悔の形を、アンチヒーローを地で行く岩永様に拾い上げていただけたことは、この上ない光栄です。
バッハの解釈についても触れていただきありがとうございます。アナログな蓄音機とデジタルな供養プロトコル。その狭間の「手触り」を大切に書いたので、アイデアを評価いただけて大きな自信になりました。
502エラーの荒波を越えて(笑)、辿り着いてくださり感謝しかありません。 私もまた、岩永様の尖った世界観に触れに伺わせていただきます!
失礼いたします。
拝読させていただきました。
十五分間の供養、死者を呼び戻す?いえ、脳からその人の生前の思考を映し出しているのでしょうか?
とても不思議なのですが、実際に出来そうな気もします。とてもリアリティがあります。
そして、金庫の暗証番号を聞き出そうとした結果、知ることができた母の隠してきた想い⋯。素敵です。三十年間もあの言葉が送られ、それを聞き続けていてのですね。
叶わなかった恋、そして最後は跡形もなく消し去りたいと願う母⋯
目に情景が浮かびました!
作者からの返信
ぎんのきりん様
『碧き帝都』を丁寧にお読みいただき、本当にありがとうございます!
「十五分間の供養」の仕組みについて、まさに仰る通り、脳に残されたログから生前の思考を物理的に再構成しているイメージで執筆いたしました。そのリアリティを感じていただけたこと、設定を練った身として何よりの喜びです。
強欲な息子が求めた「暗証番号」の先に、三十年間の孤独な愛と、最後にはすべてを消し去りたいと願う母の切実な想い……。その情景を一緒に見届けてくださり、胸が熱くなります。
「跡形もなく消し去りたい」という願いの裏側にある、彼女の矜持のようなものを感じ取っていただけて幸せです。
もう一つのコメントも、大切に拝読させていただきますね。温かなお言葉、本当にありがとうございました!
はじめまして。
グレン・グールドが一九八一年に録音した『ゴールドベルグ変奏曲』を55年版と比較するために、思わずググっていました。
作品を読むバックグランウドとしても素敵でした。
文体が凝っていて、すごく好みです。とても素晴らしくて良いものを読ませてもらいました。
続きを、これから読みます。
ところで、こちらから失礼いたします。
私の作品『嘘を視る女』に素敵なレビューを書いていただき感激しております。本当にありがとうございました。
作者からの返信
雨 杜和(あめ とわ)様
はじめまして。第1話からお読みいただき、ありがとうございます!
グレン・グールドの『ゴールドベルク変奏曲』をわざわざ調べて比較してくださったとのこと、その知的な好奇心と作品への向き合い方に、書き手として深く感動しております。あの音楽が持つ「静謐な熱」を、文体を通して感じ取っていただけて本当に嬉しいです。
また、『嘘を視る女』へのレビューについても触れていただきありがとうございます。あのような素敵な物語に出会えた感謝を、少しでもお伝えできていたなら幸いです。
これから続く帝都の物語も、雨 杜和様の心地よい読書体験になりますように。