とても心に刺さる短編です。
主人公はバイト不採用が続く中、とある絵に魅入られる。
ひとの描かれていない場所。それなのに、ひとがいた気配がする。ここなら息が吸える気がすると涙する。
絵を見て感動して涙する運命的な出会いから、主人公は絵を描かれているmidnight_canvasとやりとりを続ける。
ひょんなことから彼のお屋敷でバイトをすることになった彼女はmidnight_canvasの素に出会う。
彼の抱えている悩みとコンプレックス。
絵から惹かれあったふたり。
ふつうの恋愛はできないかもしれない。
それでも、主人公が選んだのは顔じゃない。あなたの絵に触れて、魂に触れたからこそ惹かれた。
第二章の「雨」は泣かせにきます。ハンカチ片手にお読みください。
あとがきで作者様が触れている言葉、全部その通りです。
変わらなくてもいい。自分を愛せるのは自分だけ。
それでも、孤独を感じた時にそっとそばにいてくれる人がいたらもっと嬉しい。
大丈夫、今のままでも愛されます。
背中をそっと押してくれて、心に寄り添ってくれるあたたかい作品です。