雪の夜、匿名の絵に救われた一人の女性が、やがてその描き手と現実で出会う。顔に傷を抱えた青年と、社会の中で自信を失い行き場を失った女性。二人は互いを治すのではなく、ただ静かに認め合う。創作とは自己表現であると同時に、他者と繋がるためだと表現している様に感じました。
雪の夜の静けさの中で、孤独な二人が少しずつ心を重ねていく物語。SNSという現代的な距離感を用いながら、言葉と絵が人を救う過程を丁寧に描いています。大きな出来事は起きなくても、感情の機微が美しく積み重なり、読み終えたあと、胸の奥に小さな灯りが残る作品でした。