第8話ヒーロー(主人公視点外)後編

 「では、お前を倒すとしようか……。ドロー!

わしは、暗黒の扉を発動!山札から3枚をドローし、山札の上から5枚を墓地に送る!暗黒ダークラビットと暗黒ダークタイガーを召喚!そして、この2体が場に出た時に、墓地の暗黒ダークキング・メフィトを特殊召喚!」


 クッ!!

 相手の場には、暗黒ダークラビット・暗黒ダークタイガー・暗黒ダークキング・メフィト・暗黒ダークビッグファルコンが並んだ!!

 なかなか痛い布陣だ!!


 「暗黒ダークキング・メフィトの効果を発動!暗黒ダークラビットを墓地に送り、このターン攻撃しても、次のお前のターンにブロックを行える!では、攻撃じゃ!」


 「魔法カード!!ギリギリの1試合!!を発動!!相手の場のモンスターが3体以上いる場合、このターンは7ポイント以上のダメージを受けない!!」


 「チッ!!やりおるわ。暗黒ダークキング・メフィトで5ポイントダメージじゃ!!」


 杖を持った、ニヤニヤとした黒く、形容しがたい男が魔法を放つ。


 ぐふっ!!


 「なかなか痛てぇじゃねぇか!!」


 「暗黒ダークビッグファルコンで2ポイントダメージじゃ!!」


 ギャビィィィィィィィィィ!!

 鳴き声を上げながら、大きなハヤブサが飛びかかり、嘴で突き刺す!!


 「ターンエンドじゃ」


 ユウゴ 15 → 5


 「ドロー!!来たぜ!!俺の相棒!!まずは正義の心を発動!!山札から2枚ドローし、その後、手札から1枚を墓地に送るぜ!!正義の剣ジャスティスソードを、勅命を受けし勇者に装備!!ジャスティスソードの効果を発動!!勅命を受けし勇者を生け贄にして覚醒した勇者を特殊召喚!!覚醒した勇者の効果を発動!!勇者のお供を墓地に送り、手札から賢者ムニエル、山札から拳王ホイコロを召喚!!」


 「ほう?勇者パーティと来たか」


 「ハッ!!知ってる癖に!!何を言う!!このターンで終わらせるぜー!!行くぜ、ジャスティス!!」


 「やってやるぜユウゴ!!」


 「覚醒した勇者で攻撃!!ジャスティスソードを装備しているから、追加で3ポイント!合計8ポイントダメージだ!!」


 「シールドの確認じゃ。防撃カード!!大悪天候を発動じゃ!!相手のアタックターンを終了する!!」


 暗黒神ブラックダークマーゴ 9 → 1


 「チッ!!じゃあ、魔法カードを使わせてもらうぜ!!命懸けの魔法!!賢者ムニエルを墓地に送る!!そうしたら、相手のモンスター2体を破壊させてもらうぜ!!俺が選ぶのは、暗黒ダークキング・メフィトと暗黒ダークビッグファルコンだ!!」


 さて、この調子で行けば勝てるぞ!!

 ……今日で勝てる!!

 いや、今日で決着をつける!!

 この青葉町を、平和にできる!!


 「わしのターンじゃ」


 「正義の剣ジャスティスソードの効果を発動!!このカードを装備しているモンスターは、このターン2回ブロックできる!!」


 「めんどくさい事をしおって!ドロー!じゃが、そちらにさっきは切り札が来たようだが、わしにも来たぞ?山札と手札からそれぞれ2枚ずつ、暗黒ダークと名の付くモンスターを墓地に送る!暗黒神ブラックダークマーゴを召喚!暗黒神ブラックダークマーゴの効果を発動!山札から3枚まで魔法カードを手札に加える。わしは突如の裏切りを2枚と、暗黒神の玉座を持ってくる。突如の裏切りを発動!相手の場のモンスターを1体破壊じゃ!消えろ、拳王ホイコロ!そして暗黒神の玉座を発動!相手のモンスターが墓地に送られた時、墓地からモンスターを1体蘇らせる!甦れ、暗黒ダークキング・メフィト!」


 「どうじゃ?なかなか恐ろしいじゃろ?

 では、アタックじゃ!」


 クッ!!

 危ない、ギリギリだ!!

 あと1体攻撃されれば、ダイレクトアタックまで持っていかれていた……。


 「まずは、暗黒ダークタイガーで攻撃じゃ」


 「ポイントで受ける!」


 虎が迫り、噛み付く!!


 ユウゴ 5 → 2


 「あれれ〜、ここどこかなぁ〜。なんか迷っちゃったね、刑武君」


 「そうだね、楠木さん。いつもの道を通ってきたはずなんだけど、雰囲気が全然違うね」


 なっ!!

 何故、ここに人が!?

 結界を張って、紛れ込めないようにしていたはずなのに!!


 「ほう……?一般人か?捕らえろ!!」


 キェェェェェェ!!

 叫び声と共に、部下たちが飛び出してくる!!


 「まずい!!こちらに来い!!」


 ……くっ!!捕まってしまった……。


 「クックック……。さて、ユウゴよ。こちらには人質がおる。貴様は、あと2回ブロックできる。このガキ共をブロックする度に1人ずつ消していく。……わかるな?」


 クッ!!

 なんと卑怯な!!


 「卑怯だぞ!!このファイトに、その少年少女は関係ないだろ!!」


 「ファイトは、どんな事をしても勝てば良いのだ」


 少年少女は、呆然とその光景を見つめている。


 「クッ……!!」


 「《暗黒ダークキング・メフィト》で攻撃じゃ!!」


 「クッ……!!ポイントで受ける!!」


 ユウゴ 2 → 0


 「さて、ユウゴ。さらばじゃ。《暗黒神ブラックダークマーゴ》でダイレクトアタック——」


 「おい。テメェ、俺と楠木さんを殺すって言ったか?人が置いてけぼり食らってる事をいい事に勝手に進めやがって」


 人質の少年がめんどくさそうに言う。


 「おい。このファイトは強制終了だ。やれ、ミヒャルデ」


 人質の少年が、1枚のカードをフィールドに投げた。


 すると、女神と思われる巨大な女性が槍を携えて現れた。

 槍を空へ翳すと、雷が降り注ぐ。


 draw!!


 という文字が、目の前に現れた。


 なっ!!

 ファイトを……強制終了だと!?

 本来、ファイトの強制終了は、当事者同士の同意がなければ行えないはずだ。

 第三者が行えるなど、あり得ない……!!


 「おい、ジジィ。ファイトしろ」


 は?

 強制的にファイトだと!?

 ファイトを始めるにも、互いの同意が必要なはずなのに……。


 「俺の先行だ」





---暗黒神ブラックダークマーゴ---

わしが世界の王に相応しい!わし以上の者などいるわけがない!




---作者から---

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カードゲームの世界に転生したけど、ドキドキしないのは何故だ。 山下です。 @MITVMATA

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