第6話
カードショップは思っていたより何10倍も広かった。やはり、カードが重要な世界なのだと再認識させられた。
そして、何故だか楠木さんとファイトをした。結果は勿論俺の勝ち。ドキドキワクワク? んなもんないよ。勿論だけど。
お昼は近くのファミレスでハンバーグセットを頼んで食べた。
「負けたから私が払うよ刑武君!」
「いやいや!自分で出すから!」
と押し問答を続けてなんとか俺が払った。
その後は先程のカードショップに戻り、楠木さんのデッキを改善するため、もう一度カードショップに戻ってストレージを漁っている。
「ねぇねぇ。刑武君、このカードはどう思う?」
「あー。僕の意見だけどそのカードは入れなくて良いんじゃないかな。ほら、役割がカーバンクルと被ってる」
「確かに!そうかもね!ありがとう!」
俺は前世ではカードゲームを通って来なかったから正直このアドバイスが適正なのかわからない。
彼女は、俺のことを圧倒的デュエルをする天才デュエリストだと思っている。だが、1ミリもそんな事もない。ただ、カードとデッキが強いだけである。
その為なんだかアドバイスしている自分が情けなく感じてしまう。
「ねぇねぇ、楠木さん。あれだよ?僕が強いのってカードとデッキが強いだけで別にデュエリストとしての力は全然無いからね?あんま鵜呑みにしないでね?」
自嘲気味に笑って伝えてしまった。
「刑武君、そんな事気にしてる?私は刑武君にこれが良いのか質問してるの。その刑武君が例え何者であっても、私がアドバイス聴きたいのは刑武君だけなの」
少し呆然としてしまった。
「そんな泣きそうな顔しないで。クラスで一番強い、刑武君」
ヘヘッと笑った彼女の顔は前世含めて1番綺麗で1番可愛らしかった。
え?俺泣きそうな顔してたんか?確かに情けない顔してる。弱そうとか言われてきたけどそんなに泣きそうな顔してたんか?
マジかよ。
「はい。刑武君、私に合うカードを探してね!」
「ありがとう楠木さん。自信出たよ。探してくる」
俺は前世は確かにあるが、間違いなく今世の精神に引っ張られている気がする。
いや、逆かもしれない。今世の精神に無理やり前世が入ってきたのかも知れないな。
難しいこった。
「ねぇ、楠木さんこれとか良いと思うけどどう?」
「えぇ!こんなカードどこにあったの?」
「そこのストレージだけど。」
ストレージコーナーの1番手前のストレージを指差した。
「えぇぇ!!私そこのストレージ全部見たのに無かったよ!!」
「じゃああれだ。神様が僕に楠木さんに渡せって言って置いてくれたのかも?」
「そうだね!!これは運命の出会い!!運命のカード!!」
ルンルンと小躍りしながら、カードを買いに行った。
「聴いて!!500円だった!!安い!!安い!!」
ルンルンとテンションが上がっている彼女を見て気分が良くなった。
ふと、カードケースが揺れているように感じた。
ふと、さっき見つけたストレージが光っているように見えた。
そんなまさかね?
---ダイヤモンド・カーバンクル・jr---
おいらは、運命を運ぶダイヤモンド・カーバンクルの子供だ!美味しい飴玉以外は受付ないぜ!!
---作者から---
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