隙間について、(僕のことではありません)
@haruto_sabanomisoni
第1話 男子中学生
---
### 『隙間』
中学生男子の部屋って、だいたい同じだ。
ベッドの下にはホコリ、ゲームのコードがぐちゃぐちゃ、
机と壁の**微妙な隙間**には、消しゴムのカスとか謎のネジ。
俺も気にしてなかった。
正直、「隙間=物を落とす場所」くらいの認識だったし。
その日も、スマホをいじりながらベッドに寝転んでて、
手を滑らせて**シャーペン**を落とした。
カラン、って音がして、
ベッドと壁の隙間に入った。
「うわ、めんど…」
中学生男子あるあるだけど、
**取りに行くのは後回し**にする。
どうせまた明日使うし。
でも、その夜。
電気を消して、布団に入った瞬間――
**カリ…カリ…**って音がした。
(ネズミ? いや、うち5階だし…)
イヤホンをつけて無視した。
これもあるある。
**怖いものは見なかったことにする。**
次の日、学校から帰ってきて、
やっぱりシャーペンがなくて困った。
仕方なく、ベッドを少しずらして、
スマホのライトで隙間を照らした。
……シャーペンは、あった。
でも。
**向きが変わってた。**
昨日は横に落ちたはずなのに、
今日は、**立ってる**。
しかも、
シャーペンの先が――
**こっちを向いてた。**
ゾワッとして、慌てて拾おうとした瞬間。
隙間の奥から、
低い声で、はっきり聞こえた。
「
次は、
お前が落ちる番だろ
」
思わず後ずさって、
ベッドにぶつかった。
その拍子に、
**ベッドの下から手が伸びてきた。**
俺の足首を、
ちょうど隙間の幅で、
ぎゅっと――
---
次の日、
その部屋は空き部屋になったらしい。
理由?
「隙間に入れるサイズの人間は、見つかりません」
だってさ。
-
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます