第20話 大ボス戦と自己認識の変化
最終ダンジョンの中心部、巨大な扉がゆっくりと開く。
エリオは胸を張り、短剣を握りしめた。
「よし…弱いけど…ここが大ボスの待つ場所だ!」
勘違い自信全開、全身泥だらけでも戦闘意欲は無尽蔵だ。
扉の向こうに立つのは、全身を黒い鱗で覆った巨大魔物。
「うわっ…これが…大ボスか…!」
視線を逸らさず、短剣を構える。勘違いの心臓が高鳴る。
魔物は低く唸り、口から炎のような霧を吐く。
「うわっ!攻撃だ…でも…俺の必殺防御で受け止める!」
全力で盾を構えるが、偶然にも霧は壁に当たり逸れる。
「よし…計算通り!」胸を張り勘違い自信全開。
魔物の爪が迫る。エリオは短剣で斬りかかるが、
偶然爪は柱に当たり、彼に届かない。
「やった…俺の攻撃を誘導した!」
偶然を必殺戦術だと思い込む少年の勘違いは止まらない。
全力で連続攻撃を仕掛けるが、魔物は偶然に転倒。
「よし…俺の必殺コンボ、決まった!」
全身泥だらけ、汗だくだが胸を張り、勘違い自信全開。
魔物の尾が振り下ろされる。避けようと跳ぶが、
偶然に小石で踏みとどまり、無傷で回避。
「うわっ…戦術成功!」勘違いは最高潮だ。
戦いが続く中、エリオはふと自分を見つめる。
「俺…本当に弱いと思ってたけど…
こんなに戦える…偶然だけど…いや…俺の力だ!」
戦場のドタバタと偶然の連続が、自分を信じる心に変わる。
魔物が最後の一撃を放つ。
「うわっ…これは…必殺全力避け!」
跳び、転び、偶然魔物の足元の柱に引っかかる。
「やった…勝った…!」全力で胸を張る。勘違い全開。
戦いが終わり、魔物は力尽き地面に伏す。
「よし…俺、まだ弱いと思ってたけど…
これが俺の力…少しは強くなったんだ…!」
偶然の勝利も、自信と達成感に変わった瞬間だ。
宝箱を開け、薬草やゴールドを手にしたエリオは、
胸を張り短剣を握り直す。
「よし…弱いけど、俺は強い!次の冒険も必ず…!」
勘違い全開の自信と偶然、ドタバタ戦闘の連続が、
少年を少し大人に、少しだけ自分を認める勇者に変えた。
ダンジョンを出たエリオは夕日に照らされ、誇らしげに立つ。
「まだ弱いけど…俺、確実に成長した!」
胸を張る少年の瞳には、未来の冒険への熱い光が宿った。
勘違いも偶然も、すべてが彼の勇気となったのだった。
-完-
勘違い勇者エリオの大冒険 塩塚 和人 @shiotsuka_kazuto123
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