第10話 ギャグバトル発生


ゴールドリッジの町外れ、小さな広場に人だかりが

できていた。エリオは胸を張り、短剣を握りしめる。

「よし…今日も俺、弱いけど全力で戦う…!」

勘違い全開で、胸の高鳴りを抑えきれない。


広場の中央には、同じく新人の冒険者たちが集まる。

そして、その中に現れたのは、巨大なパンケーキを

背負った魔物…いや、町の人々の手作りイベント用

コスプレモンスターだった。


「うわっ!大型モンスター…!?いや、でも…

俺、弱いけど…勝てるはず…!」

全力で短剣を構え、まさかの勘違い戦闘モードに。

周囲の冒険者たちは爆笑し、エリオは気付かない。


パンケーキ魔物はゆらゆらと揺れ、砂糖の粉を

振りまく。「これは…攻撃だ…!」と、エリオは

必死で回避。粉が顔にかかり、咳き込むが、

「俺は負けない…戦士の心意気だ!」と勘違い。


別の新人が木の枝を振り回すと、エリオは突然

「援護だ!」と叫び、全力で駆け寄る。

しかし、枝はただの枝で魔物には当たらない。

「くっ…敵が強すぎる…俺、まだ弱い…!」

勘違いはどこまでも加速する。


エリオが飛び跳ねると、偶然にもパンケーキ魔物の

頭に短剣が軽く当たる。「やった…俺の一撃で

勝った…!」全力で喜ぶが、周囲は爆笑。

本人は完全に自分の力だと思い込む。


さらに、魔物の揺れで砂糖の粉が舞い、周囲を白く

染める。エリオは「攻撃が増えた…!」と必死に

剣を振るが、粉は全く無害。勘違いの戦闘劇は

さらにヒートアップする。


木の枝に躓き転倒、短剣が空を切る。

「うわっ…やっぱり危ない…でも、俺の戦略通り!」

偶然の連続で魔物はさらに混乱。エリオは全力で

誇らしげに胸を張る。勘違いの自信が止まらない。


観衆の子供たちは大喜びで「もっとやれー!」と

声を上げる。エリオはそれを本気の応援だと勘違いし、

さらに全力で戦闘ポーズを決める。

「俺…まだ弱いけど、全力で戦う…!」


魔物が倒れる…と思いきや、単にパンケーキのバランスが

崩れた音だった。エリオは歓喜のあまり跳ね上がり、

「やった…勝った…!」と全力で叫ぶ。

ヴァルは遠くでため息混じりに頭を掻く。


エリオは泥だらけ、粉まみれで、短剣を高く掲げる。

「これが俺の全力の戦闘だ!まだ弱いけど、勝利だ!」

勘違い自信の頂点がここにある。

周囲の新人たちも笑いながら拍手する。


パンケーキ魔物は、町のスタッフによって安全に

片付けられる。エリオは全く気づかず、

「やっぱり俺、強いんだ…!戦士として成長した!」

胸を張り、ドタバタ勘違い劇を堂々と締めくくる。


ギルドへ戻る道、エリオは心の中で叫ぶ。

「次は本物の大型モンスターも、俺なら勝てる!」

勘違い全開、ドタバタと偶然の勝利で少年の

冒険心はますます燃え上がったのだった。

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